山下美夢有は初めての“海外オフ” モナコの雰囲気に大興奮「スーパーカーが多くて…」
<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 事前情報◇23日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>
来週に海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を控えた前哨戦で、山下美夢有は練習場で長い時間を過ごしている。「アドレスやスイングプレーンがまだ完ぺきではない。そこをいま直しています」。日本にいるコーチである父とビデオ通話をしたり、キャディとアレコレ話し合ったりしながら、「ちょっとした細かいところ」を繰り返し確認している。
トラックマンのデータともにらめっこ。ミート率、スピン量、入射角を注視していて、「そこが安定していれば全部がトータルで良くなると思う」。いい状態に「なかなか近づいていない」というもどかしさも感じているが、全英にむけて今週は手応えをつかみたい。
ゴルフ場では終始、真剣な表情を見せるなか、それを緩めたのは1週間のオープンウィークを振り返ったときのこと。スイスとモナコを観光し、思い返すと笑顔がこぼれた。スイスでは「ここまで来たらせっかくやし登らな」と、最初はやらないと言っていた山登りにトライ。そしてモナコでは興奮の時間を過ごした。
「めっちゃ行きたかったんです。街の雰囲気もいいなと思っていたし、クルマが好きなので」。スーパーカー好きで、モナコの市街地を舞台に開催されるF1レース『モナコグランプリ』にも興味津々。開催は5月で今回とタイミングは合わなかったのだが、「(道路を走る)スーパーカーが多くて見るのも楽しかった。ホントに行ってよかった」と声を弾ませた。
これまで日本志向だった山下にとって、海外でガッツリとオフを過ごしたのは初めて。「ここまで観光したのは初めて。こっち(海外)で過ごすのもいいなと思いました。めちゃくちゃよかったです」。こんなオフの過ごし方も悪くない。今後のオフの過ごし方の指針になるような、そんな経験もできた1週間だった。
余韻に浸りつつも、すでに気持ちは試合に向いている。「上位で戦う気持ちでやっている。そのために直すところを直して、いい状態で自信を持ってプレーしたい」。オフに得た活力を、さっそく結果につなげたい。(文・笠井あかり)
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