しなりとトルクの黄金比でHSが勝手に上がった!? 『SPEEDER NX GOLD』を試打してみた【HS45m/sの編集部員の独断と偏見】
藤倉コンポジットの新作シャフト『SPEEDER NX GOLD』が9月4日に発売予定。メディア向け試打会があり一足先に打たせていただいたので、その体感をレポートします。
まず筆者についてですが、ゴルフ歴は6年ほどで、ドライバーのHSはトラックマンで平均45m/s。この業界に入って3年目のまだまだ見習いです。普段は『TPT POWER RANGEシャフト』の15Hi(SとXの中間程度のフレックス)を使用しています。手元が硬く、あまりしなりを感じないのですが、インパクトで先が最後に少しだけ動いてくれて、ナチュラルにつかまえてくれる。左に打ち出して、真ん中に戻るフェードが一番好きな弾道で、このシャフトならそれが打ちやすいと感じています。
今回試打した『SPEEDER NX GOLD』は『SPEEDER NX GREEN』の後継という位置付け。多くの女子プロが採用していた『GREEN』よりも「手元側の剛性を抑えていて、中間から先がゆっくりと戻ってくるので、シャフトの挙動が安定するようになりました」(同社フィッター)といいます。
実際に『Qi35』のノーマルヘッドに『GOLD』の60Sを入れて打たせてもらいましたが、自分にはしなり過ぎて、振り遅れる感覚がありました。そこで60Xに変えてもらうと、これがドンピシャ。いつもHS44~45m/sくらいな私ですが、46m/sを連発。今日イチの当たりではHS47.1m/sを記録しました。特に自分で振ろうとしていないのに勝手に上がる感じが不思議です。
振り心地としても、切り返しのときに少し手元の軟らかさを感じ、先がビュンと走り過ぎることなくしっかり戻ってくる感覚。コースでも安心して打てると思いました。
ちなみに、『GREEN』の60Xも同条件で試打。手元が硬いのはマイシャフトに似ていましたが、インパクトで少し暴れる感じがありました。個人的には『GOLD』の方が好みです。中調子のシャフトはクセがあまりないと言われていますが、味付けが違えば振り心地もかなり変わると身に染みて感じました。『GOLD』の手元の軟らかさと挙動の安定性にハマる人も多いと思うので、ぜひ試してみてください。
また、平均HS42m/sの編集部Kさんも試打に行ったので、その感想もお伝えします。
編集部K「ヘッドが暴れずに方向性が安定するという性能は納得しました。スライサーの私ですが、50Sが一番軟らかくて振りやすかったなと思います。60Sだと硬い感じがあって、振りづらかった。飛ばしたいけど、ラインを出したいという女子プロが多いので、女子プロが使うのも納得です」。
『SPEEDER NX GOLD』
40グラム台 R2、R、SR、S
50グラム台 R、SR,S、X、
60グラム台 SR、S、X
70グラム台 S、X
49,500円(税込)、9月4日発売
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