賞金王No.1候補・生源寺龍憲のドライバー黄金スペックは? 「打感がソフトなヘッド+球がネジれない未発表シャフト」
身長162cmながら平均飛距離300ヤードを誇り、今季すでに2勝を挙げている生源寺龍憲。現在賞金ランキング1位を走る彼の使用ドライバーを激写。そのこだわりをレポートする。
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生源寺が使用するのは、2024年発売の『パラダイム Ai SMOKE MAX D』(9度)。昨年発売のモデルを使い続ける理由は何だろうか?
「柔らかい打感が好きなんです。新しい『ELYTE』モデルは打音が少し高めで、球離れが早い感覚があります(僕の場合ですが)。球を押し込む感覚が欲しいので、『パラダイム』は球がフェースにくっついている感じがしますね」と打感のよさを挙げる。『パラダイム Ai SMOKE』の打感の柔らかさを気に入って使う男子プロは意外と多い。
また、顔については、「つかまりの良さもいいですね。楽につかまってくれるのがいい。ボクは基本的に逃げている顔が好きじゃないんです」と語る。多くのツアープロは左のミスを嫌うため、小型ヘッドの逃げ顔を好む傾向があるが、生源寺には当てはまらない。
ドライバーのシャフトはグラファイトデザインの未発表モデル『ツアー AD FI-6X』。以前は『ベンタスブラック 6X』を使用していたが、最近変更したという。
「なぜ替えたのか?ってよく聞かれるんですが、打って良かったからという理由が一番です。球がネジれにくくなった。ミスしても曲がり幅がある程度収まりましたし、球質が良くなって、ミスっぽい当たりでも曲がり過ぎないんです。ただ、飛距離は若干落ちた感じがありますね」
アイアンは珍しい藤本技工の『FG 101CB フォージド』(5~7I)と『FG 101MB フォージド』(8I~PW)。国内アイアン製造発祥の地・兵庫県市川町でゴルフクラブを製造する老舗メーカー藤本技工の軟鉄鍛造モデルである。フェースだけノーメッキで仕上げているというから、相当なこだわりモデルだろう。
ウェッジも藤本技工の『FG 101TW』を50・54・58度で使用。「打感が柔らかいのが一番ですね。他のモデルも試したんですが、ちょっと硬い感じがしてしまうんです。そうすると、ボールが上滑りするというか、フェースに乗っていない感じがあります。ポンと飛んじゃう感じになって、スピンが入っているのかどうか分からなくなるんですよね。スピンはすごく入る感じがあります」。
クラブを独特の感覚で選ぶ生源寺のセッティングは、やはり面白い。この男のショットとギアからはしばらく目が離せなさそうだ。
【生源寺龍憲のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE MAX D(9度/ツアー AD FI-6X)
3W:テーラーメイド Qi35(15度/ベンタスブラック7X)
3U:キャロウェイ APEX UW(19度/ベンタスブラック8X)
4U:ダンロップ スリクソン ZX MkII(23度/N.S.PRO モーダス3 G.O.S.Tプロト X)
5I~7I:藤本技工 FG 101CB フォージド(N.S.PRO モーダス3 システム3 X)
8I~PW:藤本技工 FG 101MB フォージド(N.S.PRO モーダス3 システム3 X)
50・54・58度:藤本技工 FG 101TW(N.S.PRO モーダス3 ウェッジ)
PT:オデッセイ ホワイト・ホット VERSA SEVEN
BALL:スリクソン Z-STAR
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