身長153㎝の技巧派・青木瀬令奈が伝授 “リミッターを外す“全力素振りでヘッドスピードアップ!【プロが教える毎日“極・飛ばし術”】
間もなく、夏本番! 夏休みにはゴルフの予定でパンパン…という読者も多いのではないでしょうか? ALBA.Netでは、そんなみなさんを応援するため、7月を『飛ばし月間』に設定。飛距離アップにつながる記事をお届けしていきます。そしてその一環として、第一線で活躍する現役バリバリのツアープロにスイングの注意点、練習法、道具選び…など“飛ばしの極意”を聞いてきました! 毎日、読んでいただき、“きのうの自分よりも1ヤードアップ”を目指していきましょう! 今回は通算5勝の青木瀬令奈。
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2015年に初シードを獲得した青木は、飛距離よりも精度や小技を武器に通算5勝を挙げ、9シーズン連続でシードを保持している。例年ドライビングディスタンスは、220ヤード前後で順位的にも90位前後にいる。それでも22年頃はドライバーのキャリーは195ヤード程度だったが、試行錯誤を繰り返して今では205ヤードは超えてくる。32歳になった今年も身長153センチの体を効率よく使ってもまだまだ進化を遂げている。
技巧派の青木に飛距離アップのコツを聞いてみた。「ヘッドスピードを上げる意識をすることですね。普通にやっていたらリミッターって解除されないけど、例えば、今のヘッドスピードが38(ⅿ/s)の人が38.1(ⅿ/s)にするためには、39(ⅿ/s)ぐらいの気持ちで振り続けてリミッターを解除する練習が必要ですね」。自身ではスイング軌道をアッパーにして飛距離を伸ばしたりトレーニングや体の使い方を考えて飛距離を伸ばしてきただ、まずは、“振る”ことをオススメする。
コースに出ると曲げたくないとか当てたいという気持ちが出る。「ですから自身の全力の7~8割で振っていると思いますが、リミッターを外すために100%の全力素振りが大切です。コースでは使うことは考えずに、振ってもらいたいです」。1日30回、全力素振りをすることで徐々に振れるようになり今のリミッターが解除されて、コースに出た時のヘッドスピードも上がるという。
全力素振りでの注意点もある。「上体が起き上がったり、体幹とかが振られやすくなります。バランスが崩れるのはちょっと違います。ある程度、コア、体幹に意識を入れながら、なるべく軸がブレすぎないイメージをしながら全力で振ってください」。ある程度スイングバランスを保った全力素振りをすることで、実際のスイングにもつながりやすくなる。
青木自身も合宿などで、全力素振りを取り入れている。この素振りを実際に試すと分かるが、腕の筋肉が張る。「腕を振ることはとても大切です。飛距離アップには下半身強化は大事ですが、下半身を強くしても腕を速く振る練習をしておかないと、振り遅れの原因にもなります。下半身はある程度すぐに鍛えやすい大きな筋肉なので、腕を速く振ることに慣れておくとヘッドスピードも上がります」。下半身を強化して長期的にヘッドスピードを上げることを考えても腕の振りは欠かせないようだ。
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