河本力が初の海外メジャー完走でつかんだ米ツアー挑戦への切符「チャンレンジします」
<全英オープン 最終日◇20日◇ロイヤル・ポートラッシュGC(北アイルランド)◇ 7381ヤード・パー71>
バーディ締めで終えた自身初の海外メジャー最終日。河本力は「きのうコースにボコボコにやられてしまったので、少しやり返すことができた。毎日3アンダーを目標にしていたのできょうは達成することができてホッとしています」と4バーディ・1ボギーの「68」で回った一日を笑顔で振り返る。
最終18番のグリーンに向かう際には、両手を広げて大勢のギャラリーからの声援に応えるシーンも。「トップスタートなのに見てくれて、たくさん拍手を送ってくれた。めちゃくちゃ気持ちよかったですし、ゴルフを心の底から楽しんでやっているのも見てもらいたいし、ゴルフが好きだっていうのも、ここに来ている人はみんなそうだと思うので、プレーで盛り上げられるようないいショットも打てたし、すごく気持ちよくやっちゃいました」と世界最高峰の舞台を満喫した。
海外メジャー出場はこれが自身3試合目。今回初めて4日間をプレーし、貴重な経験を積むことができた。以前から米ツアー挑戦への意欲を口にしてきたが、この全英オープンでの予選通過により、来季の米ツアー出場権をかけた予選会(Qスクール)のセカンドステージ(12月2~5日・5会場)の出場権を獲得した。
「予選通過が本当に大事だった。予選落ちしてしまったら、その最後の試合も全部出ないといけない感じで、連戦なので、日本で頑張るしかないと思っていたんですけど、ここでセカンドからの切符は取れたので、すごくスケジュールも組みやすくなった」と安堵の表情を見せる。もちろん「チャレンジします」と挑戦する決意を表明した。
それでも、国内男子ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」終了後の11月25日時点で日本の賞金ランキング1位に立てば最終ステージ(12月11~14日)から挑戦できる切符獲得も諦めていない。「もちろんファイナルだけでいいように、VISAが終わった週に1位になっていられるようにしたい。(日本に)帰ってからもっといい状態に持って行って、早く皆さんに優勝をお見せしたい」と意気込みを示した。
メジャーで得た自信と刺激を胸に、日本ツアーでのさらなる活躍に期待が高まる。2022年「バンテリン東海クラシック」以来の通算3勝目が、いよいよ視界に入ってきた。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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