東急大井町線、2032年度からワンマン運転実施へ

東急電鉄は17日、2032年度から大井町線でワンマン運転を実施すると発表しました。
将来の労働力不足や社会環境の変化を見据えたもの。今後も安心して利用してもらえるよう、定位置停止支援装置(TASC)や東横線で実証実験中の乗降監視AI画像解析・検知システム、無線式列車制御システム(CBTC)を導入し、運行精度の高度化や安全性・安定性の向上を図るといいます。
【大井町線ワンマン運転概要】
[開始時期] 2032年度(予定)
[対象列車] 大井町線全列車(田園都市線内は大井町線と直通運転する列車のみ)
大井町線に導入する設備・システムについて
定位置停止支援装置(TASC) ※ワンマン運転開始と同時期に導入予定

列車到着時に所定停止位置に自動停止させる支援機能で、所定停止位置への確実な停車や大幅誤停車の防止により、列車運行の安全性・安定性の向上を図ります。
乗務員支援ホーム監視AI ※準備が整い次第導入予定

AI技術を活用したオペレーション変革の一環として、東横線で実証実験を進めてきた乗務員支援ホーム監視AIを大井町線に導入します。運転台に設置されているホーム上の乗降監視映像を表示するモニターに、AI画像解析技術で検知した特定の状態を通知し、運転士の業務をサポートすることで、さらなる安全性・安定性の向上を図ります。
無線式列車制御システム(CBTCシステム) ※2028年度に田園都市線、2031年度に大井町線へ導入予定



列車の安全・安定運行を確保するために、無線通信技術を活用して列車の位置や速度を連続的に把握し、列車間の安全な間隔を確保する新方式の信号保安システムです。CBTCシステムでは、先行列車が進行すると、後続列車はその進行距離に応じ、従来システムよりも速やかに進行可能となるため、高い遅延回復効果が得られるとともに、システムを構成する設備全体を2系統設けることで安定稼動につながり、運行の安定性が向上します。
(画像:東急電鉄)
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