「クラブを持たずに…」欧州での1週間オープンウィーク 選手はどうやって過ごしている?【現地記者コラム】
米国女子ツアーは欧州連戦に入っている。先週のメジャー大会「アムンディ・エビアン選手権」を終えて、「ISPS HANDA スコティッシュ女子オープン」、「AIG女子オープン」(全英)と戦いが続いていく。とはいえ、今週は1週間のオープンウィーク。選手たちはこの時間をどのように過ごしているのか。
日本が大好きな山下美夢有だが、今回は一時帰国をしないことに決めた。これまではスポット参戦だったため、1週間空けば必ず帰国していたのだが(2年前もそうだった)、米ツアーメンバーとなった今年は欧州で過ごす。
「少しでも日本に帰りたいという思いはあるけど、時差とかもしんどいので。クラブを持たずに、ゆっくりといい景色でも(眺めたい)。山登りはちょっと難しいけど(笑)」。スイスをはじめ、自動車が好きなこともあってモナコを訪れる予定だ。
米国内転戦中も、ルーティンに変化が生まれた。これまでは試合終了直後の日曜日中に時差を伴う移動をし、月曜日から練習というスケジュールだったが、いまは月曜日を移動に充てるなど、身体への負担を減らしている。
「最初に比べたらトラブルも少なくなってきた。気持ち的にも前向きにできている。移動も長いし、コンディションを整えることがやっぱり大事。うまく切り替えできているかな」
同じくルーキーの竹田麗央も「好きですね」という観光へ。スイスのシンボル・マッターホルン、フランス・パリを巡る予定で、一緒に米転戦する母・哲子さんとの二人旅だ。観光プランは竹田自らが率先して立て、母は「私はそれについていくだけです」と笑っていた。
岩井明愛・千怜のツインズはイギリス・ロンドンへ向かった。これまで何度も訪れている地で、定番スポットは一通り回ってしまったらしい。母・恵美子さんはスイスの街並みを観光したかったというが、「私は初めてなので行きたかったけれど、(明愛・千怜は)もう行ったことがあるからダメでした」と話していた。
それもあって、今回はプライベートゴルフに時間を使う予定。家族、キャディ、関係者らといわゆる“コンペ”をする。父・雄士さん曰く「ガチンコ勝負です」。岩井姉妹も「お世話になっているコースでやります。気を抜いていちゃダメですね」と、メジャーを終えたばかりでも気合は十分だった。
吉田優利は「いろいろ候補があったけれど、なるべく(スコットランドに)近いところに行きたいので」とベルギーを選んだ。「街とかすごくキレイだと思う。チョコはいっぱい食べられるわけではないけれど、挑戦するいい機会。楽しみです」。ゴルフ界屈指のインスタグラマーの投稿も、楽しみに待ちたい。
ディズニー好きの古江彩佳は、ディズニーがあるフランス・パリを訪れるのか…と思いきや、「いや、今回は行かないです」という返答。「ヨーロッパの周辺にいます(笑)。リフレッシュがずーっとできていないので、しっかりと気晴らしをしたい」。
渋野日向子と馬場咲希はスコットランドへ直行。馬場は聖地・セントアンドリュースがあるエジンバラで過ごす。観光もプランにあるが、大半はゴルフ漬け。父、コーチ、マネージャーと一軒家を借りて過ごし、まるで合宿のように過ごす予定だ。
そして勝みなみは、自身が所属契約を結ぶ明治安田生命が冠を務める、日本ツアー「明治安田生命レディス」に出場するため、パリ経由で帰国した。
ちなみに、筆者も選手と同様、現地休暇をいただいた。行きたい場所を訪れ、やりたいことをやって充実した時間を過ごしている。リフレッシュをすれば、次戦のパフォーマンスも上がるはず。筆者自身もそうなることを期待したい。(文・笠井あかり)
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