地元・マキロイは6年越しの記憶と共にリベンジへ「いい流れでここに来られた」」
<全英オープン 初日◇17日◇ロイヤル・ポートラッシュGC(北アイルランド)◇ 7381ヤード・パー71>
第153回「全英オープン」が17日に開幕。舞台は北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ・ゴルフクラブ。2019年以来6年ぶりに開催されるこの地に、地元出身のロリー・マキロイが再び戻ってくる。
「6年経った気がしない」。母国でのメジャー開催に心を弾ませる一方で、マキロイには忘れがたい記憶がある。その19年大会の初日、1番ティに向かう際に受けたスタンディングオベーションと、それに応えられなかった悔しさは今でも残る。「プレッシャーへの準備が足りなかったかもしれない」。
幼いころからなじみのあるコース。16歳のときには「61」を叩き出した得意の“ホーム”だったが、初日は8オーバーとなる「79」を叩き大きく出遅れた。しかし、開き直った2日目は、プレッシャーから放たれ、12番までに5バーディを奪うなど、フィールド内の最高スコアとなる「65」をマーク。地元の大ギャラリーも大歓声で背中を後押ししたが、カットラインに1打及ばず予選落ちを喫した。それでも、その金曜日に見せた猛追は今でも鮮明に残る「特別な瞬間」だという。
今年は、1月の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」の勝利を皮切りに「マスターズ」でキャリアグランドスラムを達成するなど好調。先週の前哨戦「ジェネシス・スコットランドオープン」では2位に入り、いい流れで全英を迎えている。
「先週は励まされた。いい流れでここに来られた」と自信をのぞかせる。ポートラッシュについても、「ティショットでバンカーをどう避けるかが試される。グリーンの傾斜も強く、リンクスの中でも独特」とコースの難しさは、誰よりも分かっている。「この大会は、いろんな意味で“〇”をつけていた大会」と特別な思い入れを明かした。
19年の悔しさを糧に、「今週はすべてを受け入れ、楽しみながら全力を尽くす」と語る。「この大会で優勝できる力はある」。マスターズ覇者として帰郷したマキロイは、再び歴史に名を刻もうとしている。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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