森七菜主演×長久允監督。新宿・歌舞伎町で彼女に何が起きたのか?「炎上」
「WE ARE LITTLE ZOMBIES」の長久允監督が森七菜を主演に迎え、自身のオリジナル脚本をもとに、居場所を求めて新宿・歌舞伎町にやってきた少女を描いた「炎上」が、2026年春に公開される。ティザービジュアルと特報映像が到着した。
感情表現が苦手な小林樹里恵、通称じゅじゅ(森七菜)。厳しい両親との関係に耐え切れず、家を飛び出してSNSを頼りにやってきたのが歌舞伎町だった。さまざまな人と出会い、自分の意思を持てるようになり、そこがじゅじゅにとって唯一の安心できる居場所となったはずだったが……。
〈コメント〉
森七菜(主演)
歌舞伎町炎上。この物語は彼女たちだけのもので、自由も地獄も私も、全部誰にも渡さない。
あっちもこっちも地獄だけど、全部きらきらのアスファルトの上にひっくり返してその中から宝石を探す時間。
自分自身がどこにいるのか分からなくなる撮影期間でしたが、彼女たちの強さを守るために進んだ一ヶ月半でした。
見てくれた方がこの物語をどんな風に捉えることになるのか想像がつきません。
だけど私たちから何も奪えないことを、地獄には知って欲しい。
長久允(監督)
──映画『炎上』を制作しようと思ったきっかけについて
新宿歌舞伎町のニュースを見て、現場を取材し、彼女/彼らの物語を書くべきだと思ったことがきっかけです。
本作を作る中で取材をして出会った、さまざまなバックグラウンドを抱えている彼女/彼らとの対話から、その背景と反比例するような軽妙さで時を過ごしている姿に、その生き方に「強さ」を感じるとともに、またその社会的背景にも憤りました。その後、面白おかしくこの場所を描くコンテンツをいくつも見かけ、そこに違和感を感じ、改めて、この作品を作る覚悟を決めました。
──映画を楽しみにしている方へメッセージ
シリアスな物語ではあります。でもあの広場のように騒がしく、キラキラとした映画にもなっています。森さんをはじめ俳優陣の演技、カメラ・照明・美術・衣装・ヘアメイク・音楽・サウンド・編集の全てが素晴らしく絡み合っています。どうか映画館で見ていただけたら嬉しいです。
「炎上」
主演:森七菜
監督・脚本:長久允
配給:NAKACHIKA PICTURES
公式サイト:https://enjou-movie.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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