大ヒットした写真集『No One』のアザーカット版を発売した横野すみれが語る初グラビアの記憶「やっと注目してもらうきっかけができたかなと思いました!」
『週刊プレイボーイ』に登場する女性たちに「初グラビア」にまつわるエピソードや当時の想いを聞く連載、『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。前回に続いて特別編! 今回は横野すみれ(よこの・すみれ)さんによる前編。
横野さんは2018年アイドルグループに研究生としてデビュー。2019年に『月刊ENTAME』2019年9月号で初ソログラビアを披露するとたちまち大反響となり、あらゆる雑誌の表紙・巻頭を立て続けに飾った。
2022年、ソロとなってからは活動のジャンルを広げ、女優・モデル・タレントとして高い人気を誇るように。週刊プレイボーイは2019年36号に初登場し、以降、7回にわたり誌面に登場。3回表紙を飾っている。
6月には、昨年発売された写真集『No One』のアザーカットを集めたデジタル写真集『続・No One』が発売されたばかり。今回はその『続・No One』の見どころをはじめ、アイドルグループデビューのきっかけから、初グラビアに関するエピソードを語ってもらった。
『続・No One』(撮影:三瓶康友)より
ーーこの連載では、週プレでお馴染みの方々に初グラビアと週プレのグラビアに関するお話を聞いているんですけど、今回は6月に発売されたデジタル写真集『続・No One』のお話から。こちらはファースト写真集『No One』(2024年6月12日発売)の発売1周年を記念してリリースされた、全編アザーカットによる一冊。撮影は台湾でロケをされたそうですね。
横野 はい。当時、ロケ地の候補をいくつかいただいたんですけど、一番ご飯が美味しそうな場所を選びました(笑)。3年半前に出したファースト写真集は明るく爽やかで、いわゆる"王道"な内容だったんです。なのでこの時は、より素を見せつつ、またちょっぴり大人っぽい私を撮ってもらいました。大満足の一冊ですね。
ーーこの時はボディメイクにもしっかり励んだとか。
横野 そうなんです。女性らしい丸みを帯びつつ、ウエストはしっかり引き締まっている、そんな美しい体型を意識してカラダづくりしました。あと普段、お尻をほめてもらうことが多いので、そこは重点的にトレーニングしましたね。
ーー気合い十分の一冊だったと! 当時のことでいまなお印象に残っていることはあります?
横野 私が食べ物を楽しみにしているってことで、現地でコーディネーターさんがいろいろ用意してくれたんです(笑)。休憩中も美味しいタピオカやかき氷をいただいたり。ただ、さすがに体型が気になるので、食べるかどうか躊躇しちゃって。するとカメラマンさんが「我慢しなくて大丈夫。むしろ食べて幸せそうな、すーちゃんを撮ろうよ」と言ってくれたんです。おかげでロケ中は美味しいものをたらふく食べて、ずっと幸せだったことを覚えていますね(笑)。
『続・No One』(撮影:三瓶康友)より
ーーなるほど。見ているとこちらまで幸せな気分に包まれます。では『続~』の見どころは?
横野 今回は、編集部の方に写真のセレクトをお願いしたんです。それだけに客観的に見た、私らしさがより出ているのかなと。例えばはあくびをしている写真があるんですけど、自分的には抵抗がありつつも「素が出ているから、ファンは喜ぶよ」と言われ、入れました(笑)。
あと『No One』は大人っぽいものにしようと、笑顔を控えめにしたんですけど、今回はふんだんに掲載されています。私、普段から笑ってるねってよく言われるので、『続~』のほうが素に近いかもしれないですね。実際、『続~』のほうが好きとおっしゃられるファンの方もいますし。
ーー是非、多くの方々に見てほしいですね。さて、ここからは初グラビア関連のお話を伺いたいんですが、幼い頃から横野さんはアイドルグループに強い憧れがあったそうですね。
横野 小さい頃から渡辺麻友さんのファンなんですよ。正統派で、ひたすら可愛い。自分も麻友さんのようなアイドルになりたいと思っていました。でもまさか本当にアイドルになれるとは思っていなかったけど(笑)。
ーー2018年に、アイドルグループのオーディションに挑戦。その際、特技の披露で"一人ミュージカル"をやったとか。
横野 やりましたね。みなさん、すごいんですよ。ギターを上手に弾いたり、派手なダンスをしたり、はたまた「あいうえお作文」をしたり(笑)。自分も何か目立つことをしなくちゃって気持ちになって。でも今考えたら「落語」みたいですよね。
ーー審査員の反応はどうだったんですか?
横野 う~ん......(しばし沈黙)。「頑張ってるな」とは思っていただけたんじゃないですかね(笑)。グループに入ることが決まった時は最初、信じられなくて。とにかくびっくりしましたね。
ーー2018年7月から正式に研究生として活動。その後、横野さんは『GIRLS-PEDIA 2019 SPRING』(5月31日発売)で初グラビアを披露しますが、それはどういう経緯で?
横野 その時はグループの先輩方3名と一緒に登場したんですけど、どうしてその中に私が選ばれたのかよくわからないです。しかも私、ひとりだけ研究生ですし。ただ後で聞いた話によれば、劇場公演に来てくださったお客様の方の間で、私がスタイルいいって噂が広まったらしいんです。それでみなさんが読者アンケートにも「横野すみれ」と書いてくださったみたいなんですよね。
ーーファンが後押ししてくれたと! でもグラビアに抵抗はなかったんですか?
横野 まったくなかったです。もともとアイドルの水着MVを見てかわいいと思っていたし、グループの先輩方も水着の撮影をやっていましたし。私自身、ライブ配信で「水着の撮影をやりたい」とよく話していました。
ーーグループのメンバーからも水着を勧められたんじゃないですか?
横野 多かったですね。着替えているとき、先輩から「すーちゃんって細いのに、メリハリがあってめっちゃスタイルいいよね」「一体何食べたらそんなになるの?」みたいなことをよく言われ、たくさん触られました(笑)。その度にめちゃ嬉しかったです。
ーー先輩に目をかけてもらえるわけですから。やっぱりグループ内では、みんなと仲間とはいえライバル意識だってあるだろうし。
横野 そうですね。私もあまり表には出さなかったけど、同期の中で誰が一番最初に選抜に入れるかみたいなのは、結構メラメラしていました。そうした中で、そんなふうに言ってもらえる自分のスタイルは武器のひとつになるのかなと思いましたね。
ーー話は戻りますが、その初グラビアはどこで撮影を?
横野 タイのサムイ島で撮影しました。すべてがキラキラしているし、水着も可愛いものばかり。最高の気分でしたね。ただ当時の私はひどい人見知りで、しかも周りは先輩ばかり。皆さんに優しくしていただいたんですけど、緊張がすごくて......。無事にやれるかな、大丈夫かなって内心、心細かったです(笑)。撮影もあまりよく覚えていないくらい、あっという間に終わりましたね。
ーー掲載誌は買いに行ったんですか?
横野 本屋さんに行って確認はしましたけど、買わずに帰りました。自分が出ている雑誌を買うのが、なんだか恥ずかしくて(笑)。お母さんが買ってきてくれたので見ましたけど、こんなに載ってるんだってびっくりしましたね。
ーーファンの方も喜んだんじゃないですか?
横野 そうですね。発売前にブログで「私、結構スタイルいいんですよ」みたいに匂わせるようなことを書いたらザワッとしてくれて(笑)。発売後は「期待以上だった!」って反応をたくさんいただきました。もう、「よっしゃー!」って声をあげるくらい嬉しくて。あとオフショットを出したら、それも拡散されて、みんなから「すーちゃん、すごいぞ」って。やっと注目してもらうきっかけができたかなと思いましたね!
ーーそして『月刊ENTAME』2019年9月号でついに初ソログラビアを解禁。この時も撮影は、緊張しました?
横野 しましたね。一人きりで撮影するのはその時が初めて。初めてスカートを履いた時のような感覚というか。途中からノリノリでしたけど、最初どうしていいか分からず、ずっとそわそわしました。撮影中もカメラマンさんからの指示に応えるだけで精一杯。とにかく必死にやりました。
ーーこの時のカメラマンの岡本武志さん。撮影中、たくさん話かけるタイプの方ではないですよね。
横野 そうなんです。どちらかといえば落ち着いた方で。なのでちゃんとできてるかな、大丈夫かなって不安になりました(笑)。あと、初めての撮影の時はみんなと一緒だったからわからなかったけど、水着の撮影ってひたすら撮って着替えての繰り返しじゃないですか。しかも1ポーズにつき1時間ほどじっくり撮ったり。体力、集中力ともに大変な仕事なんだなと思いましたね。
ーーこの時のソログラビアはすごく話題になったとか。
横野 そうなんですよ。ありがたいことにたくさんの反応をいただきましたね。SNSのフォロワー数がどんどん増えて。1ヶ月間で2万人くらい増えました。本当にびっくりです。
ーー初のソログラビアですし、掲載誌を買いに行きました?
横野 本屋さんには行ったけど、この時も買わなかったです(笑)。でも応援してくれる皆様からの反応や出来上がった誌面を見て、達成感は前回以上にあって。選抜入りにちょっとは近づいたかなと思いましたね。
●横野すみれ(よこの・すみれ)
2000年12月12日生まれ 大阪府出身 身長160㎝
○2018年にアイドルとしてデビュー。2022年からソロ活動を開始。
抜群のプロポーションと可愛らしい顔立ちで人気を博しており、SNS総フォロワー数は55万人超え。モデルとして様々な雑誌の表紙を飾っており、俳優としても"悪女"役での演技が高く評価されドラマや舞台で活躍の幅を広げている。
公式X【@yokono_sumire】
公式Instagram【@yokono_sumire】
『続・No One』 撮影/三瓶康友 価格/2970円(税込) 写真集『No One』を発売1周年を迎えたタイミングで、未公開のアザーカットで構成した一冊。美しく、愛らしく、ちょっぴり大人っぽく......彼女の魅力がたっぷり。見ればますます魅了されはず!
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
記事提供元:週プレNEWS
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