賞金ランク4位の米澤蓮 なぜやさしいといわれるタイトリスト『GT1』ドライバーを使うのか?
2024年に2勝を挙げて、今季はまだ未勝利ながら賞金ランク4位に位置する米澤蓮。高いショット力を誇る彼のセッティングの詳細をレポートする。
ドライバーはタイトリスト『GT1』(9度)に『ベンタスブラック 6X』シャフトを挿している。フリー契約プロにも人気の『GT』シリーズを使用するが、男子プロでは珍しく、重心深度が一番深いタイプを使用するのはなぜだろうか?
「『GT1』だからめちゃくちゃアマチュア寄りでやさしいという感じもないです。スピンも入るし、しっかり距離も出ます。今のドライバーはけっこうスピンが足らなくて右に滑る球が多いですが、それがないです。安定しています。大きいミスをしたときにスピンが減らない方がミスになりにくい。顔も違和感はないですね」
3・5Wでもタイトリスト『GT1』(15・18度)を採用。こちらもやさしいタイプだが、何を基準に選んだのか?
「フェアウェイウッドは、打感がドライバーに近くて甲高い音じゃなくて、バシッという感じです。僕はあまり金属音がするカーンというのが好きじゃないので、すごくしっとりした打感です。球もしっかり押していける感じ。『GT2』と『GT3』も試して一番良かったです。何より打感が良かった。スピンを入れにいかなくてもスピンが入ります。自分のスイングで調整することがないのもいい」。米澤にとっては、スピンが入るヘッドこそ選ぶ条件となっているようだ。
3Uはタイトリスト『U505』(19度)に『プロジェクトX ハザーダス ゲン4 ブラックHY 90』を採用。「これはティショットで打つことも多いので、飛距離を出せるし、球が上がるので選んでいます。『ハザーダス』はスチールシャフトよりもスピンが入ります。球を上げたい狙いもあるので、使っていますね」。
5I~PWでタイトリスト『T100』に『DG AMT ツアーホワイト X100』を昨年から変わらず使い続けている。「『タイトリスト T100』は見た目もすごくいいし、ミスヒットに強いのが選んだ一番の理由ですね。このシリーズでは一番小さいモデルですが、スピンも入りますね」と絶賛する。
ボールはタイトリスト『プロV1x』を新たに採用したという。「ボールはすぐに替えられました。元々あまりアイアンでスピンが入るタイプじゃなかったのですが、スピンが入るようになりました。硬いグリーンにも自信を持って打っていけます」。クラブに加えボールでも理想のスピン量が手に入ったことで、理想のセッティングに近づいたのだろう。
「ウッドが苦手だったのですが、クラブで解決できました。フィーリングは今年はすごく良くて、過去4年でも一番いいですね。それくらい『GT1』がはまりました」と語る米澤。彼の今季のツアー初優勝は近いのかもしれない。
【米澤蓮のクラブセッティング】
1W:タイトリスト GT1(9度、ベンタスブラック 6X)
3・5W:タイトリスト GT1(15・18度、ベンタスブラック 7X)
3U:タイトリスト U505(19度、プロジェクトX ハザーダス ゲン4 ブラックHY 90)
4I:タイトリスト T200(DG AMT ツアーホワイト X100)
5I~PW:タイトリスト T100(DG AMT ツアーホワイト X100)
46・52・58度:ボーケイ SM10(DG EXツアーイシュー)
PT:スコッティ・キャメロン サークルT GoLo 6.2 Tour Prototype
BALL:タイトリスト プロV1x
※東建ホームメイトカップにて取材、撮影
◇ ◇ ◇
片山晋呉の使用パターを調査。 関連記事【片山晋呉は19年前に発売された“5,000円パター”で550万円を獲得!「元は取ったでしょ(笑)」】をチェック!
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。