モチベーションは駄菓子と日本勢の活躍 渋野日向子は苦手なエビアン「絶対に去年よりは良くなっていると…」
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇9日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>
勝みなみとペアを組み、悔しくも予選落ちとなった「ダウ選手権」を終えて、渋野日向子は一時帰国した。わずか数日の超短いオープンウィークになったが、練習をしながらもゴルフにハマった母、妹と「家族ゴルフ」をしたり、「たくさん美味しいものを食べたり」と充実した時間を過ごした。
そして「駄菓子屋さんに行きました」と笑った。地元・岡山に「でっかい駄菓子屋さん」があり、父と一緒に訪れた。2019年「AIG全英女子オープン」を制したときにかなり話題となったが、いまでも大の駄菓子好き。「買い込んで持ってきました。1万円は超えたいって思うけれど、そこはちゃんと線引いてます(笑)。ちゃんと稼いで、1万円分を買えるように頑張ろうと思います」とシブコ節。美しいレマン湖を背に、4年連続4度目のエビアンでも笑顔を輝かせる。
とはいえ、エビアンは「個人的にはあまり好きじゃない」というのが正直なところ。過去最高位は昨年の51位と振るわない。それでもそれを払しょくするかのように、自らに気合を入れる。2戦前の「全米女子プロ」は2日目の失速で週末行きを逃し、直近3試合連続で予選落ち。「手ごたえは悪くないけれど結果につながっていない。すごく悔しかったけど、そんなに悪くないと思っている。それがかみ合ってくれれば」。苦手意識のあるコースだって、かみ合ってハマりさえすれば、ビッグスコアを出せる自信はある。
1年前に受けた刺激も、鮮明に覚えている。昨年大会は古江彩佳が劇的逆転でメジャー制覇を成し遂げ、ホールアウト後には渋野も祝福にかけつけた。「あれは鳥肌モノですよね。本当にたくさんの選手に勇気を与えた勝利だった」。そして今年も、4月「シェブロン選手権」で西郷真央がメジャー優勝、竹田麗央と岩井千怜もツアー優勝を飾り、開幕から17試合連続で日本勢がトップ10入りを果たしている。
「たくさんの刺激をたくさんの選手からもらえている。マジで頑張ろうと思います。(日本勢)みんなが活躍している。誰が勝とうがおかしくない、という中に、自分も入れるように頑張りたい」
今季も折り返し地点に入った。ポイントランキングは現在78位。日米共催「TOTOジャパンクラシック」を含む秋のアジアシリーズやエリートフィールドの最終戦の出場権獲得、そして来季シードに向けても、大事な夏になる。
「全英も残っているけど、あっという間にメジャー(シーズン)が終わってしまう。(直近3試合は)かみ合わなかったことばかりでしたけど、絶対に去年よりは良くなっていると思いたい。根拠がちょっとだけでもある分、頑張らないとなと思います」。自らの手で上昇気流を生み出したい。(文・笠井あかり)
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