今季初優勝&2度目の地元Vへ 小祝さくらは洋芝を警戒「緩まないように気をつけたい」
<ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 事前情報◇9日◇真駒内カントリークラブ 空沼コース(北海道)◇6688ヤード・パー72>
今大会にはプロ9人、アマ2人の計11人の北海道出身選手が出場する。2016年にスタートした前身の「ニッポンハムレディス」から数えて過去9度の開催で、地元優勝を達成したのは23年の小祝さくら一人だけ。今年もツアー通算11勝の実力者の両肩には地元ファンの期待がズシリとかかるが、当人はあくまで自然体で開幕を迎える。
「今年はまだ勝てていないし、地元で目指したいという気持ちはあります。でも、いつも通りにやるだけです」
闘志を前面に押し出すタイプではない。ただ、地元Vにはずっとこだわってきた。2年前は最終日を単独首位から出ての逃げ切りV。アマ時代の9試合も含め、26試合目の地元大会でつかんだご当地Vに、安どの笑みを浮かべて喜んだ。
大会連覇が懸かった昨年は47位。4位で決勝ラウンドに進んだが、3日目に「77」を叩いて、バーディ合戦から脱落した。優勝スコアが18アンダーとなった昨年と同じく今年も伸ばし合いが予想される。洋芝のラフは2年前に比べ、多くの選手が「短くなった」と口をそろえる。
だが、難度が低くなったはずのラフを小祝は警戒する。「北海道特有の芝で重たい。ラフに行くと難しくなる。場所によってはバッサリと切っているところもあります」。上からすっぽりと入ると、ボールはより沈んでしまう。クラブヘッドに芝もからみ、即ボギーの危険をはらんでいる。
今季はここまでパーオン率がツアー1位の75.22%で、パーセーブ率は3位の88.78%。フェアウェイキープ率は62位の64.66%だが、これは64.88%だった昨季とほぼ変わらない。気になるのはリカバリー率で、昨季の67.05%から62.78%にダウン。トップ10入りはメルセデス・ランキング1位を独走する佐久間朱莉と同じ9度もあるが、優勝に届かない理由の一つが、グリーンを外したときの取りこぼしといえそうだ。
「グリーン周りのアプローチは緩まないように気をつけたい。しっかり練習します」
難敵の洋芝だが、幼いころから慣れ親しんできた芝だけに、対策は体が覚えているはず。3週後には昨年に続いて2度目の出場となる「AIG女子オープン」(全英)が控える。その前に今季初Vを果たして、気分良く渡英したい。(文・臼杵孝志)
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