エアマックス似の構造で、内部の空気がドムッ!? PING『iDi』、9月4日デビュー【打ってみた】
ピンゴルフジャパンから、新作アイアン型UTのアナウンス。「新たなテクノロジー を搭載し、“やさしさ”と“打音・打感”にこだわったドライビングアイアン『iDi』を 9月4日より、全国取扱店にて発売いたします」と、同社。
未発表プロトタイプ時に、蟬川泰果が投入してメジャー制覇し、先週のPGAツアーでも、ブライアン・キャンベルが使用して今季2勝目を挙げたが、どんな特徴があるのか。
「前作『iクロスオーバー』の使用シーンを調査した結果、2番と3番は狭いコースのティショットで使わがちで、4番はロングアイアンの代替で180~200ヤードの長めのセカンドで使われる傾向が強いと判明。これらクラブには重圧のかかる場面で信頼できる『飛距離性能』が求められ、『iDi』は上級者のニーズに応える『i』シリーズの『ドライビングアイアン』として登場。飛距離を重視した強弾道で風に強い直進性と重圧を和らげてくれるやさしさ、そして上級者のフィーリングに合わせた打感と打音、コンパクトな見た目が特徴です。
ヘッド内部には、空気を閉じ込めた『inR-Air(インナーエア)』を搭載することで、重量周辺配分設計が可能となり、MOIが前作比で約15%も向上。やさしく飛ばせるドライビングアイアンへと進化しました。さらに、インパクト時のヘッド内部の音の反響を抑え、低音で静かな打音と打感を実現。また、PINGの研究において、インパクト時の衝撃が『トップレール』や『背面』に集中することがわかり、衝撃・振動が集中する箇所に『i-Beam(アイビーム)』を搭載することで心地良い打感と打音を可能にしました」(同社広報)
前作より5%薄いフェースで初速アップした他、ソールも幅広になり、バンスが5度も増えた『iDi』。番手は2(17度)、3(20度)、4(23度)を用意し、カーボンシャフト装着が税込52,800円で、スチールは49,500円~で明日から店頭試打が可能だ。
【ゴムに閉じ込めた空気を内部に入れる】といえば、ナイキのランニングシューズ『エアマックス』を思い出すが、どんな打感なのか記者(HS48m/sのローフェーダー)も打ってみた。まず、構えるとフェース長が前作『iクロスオーバー』よりかなり短く、アイアンの流れで自然に構えやすく、少なめのオフセットも好印象。“ドライビングアイアン”の触れ込みに身構えたが、やさしい見た目に力みが取れた。
打ってみると、人生初の打感に驚いた。嫌な音と振動が全吸収されるというか、『ドムッ』と一度たわんでもう一度ソフトに跳ね返す感じが独特で、エアマックス似の構造に想像した感触とかなり近かった。『i』や『G』のクロスオーバーで打点をかなり上めに外した際に感じた高音の類も皆無で、球持ちがいいのに初速も打出角も『iクロスオーバー』より上がる不思議な体験。打感もクセになるため早々に切り上げた。
同時に試打した『i240』アイアン(7I:31.5度)とのサイズ感や顔の流れにも違和感はなく、幅広ソールになって後ろがトップレールからわずかにはみ出して見える点もさほど気にならなかった。振動吸収は『i240』のようにCTPによるものとは異なり、インナーエア+極薄のC300フェースは、ボール(プロV1)をかなり軽く感じさせるものだった。(編集部M・K)
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