23歳誕生日は機内でお祝い 岩井明愛&千怜ツインズの変わったこと、変わらないこと
<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇8日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>
23歳の誕生日を迎えた5日は、エビアンに向かう当日だった。岩井明愛&千怜のツインズは、家族による誕生日パーティはなかったものの、スポンサー契約を結び、空の移動をサポートする全日空ことANAから多くの祝福を受けた。
「プレートやプレゼント、お手紙、ぬいぐるみとかいただきました。飛行機のなかもあわせて3~4回くらいしていただいて。うれしかったです」(千怜)。地上やラウンジのスタッフ、機内ではキャビンアテンダントなどから何度も“おめでとう”の言葉とプレゼントが。感謝の気持ちで胸がいっぱいだ。
心境の変化については「全然実感がない」と口をそろえる。そして千怜が「心は成長していない。18歳くらい」と言うと、明愛は「高いね! わたしは中学生くらい(笑)」と顔を見合わせて笑った。年齢を重ねるにつれ、同窓会という集いにも興味を持っているらしい。
その一方で、気持ちが変化した部分もある。それはメジャー大会への心持ち。今季4試合目のメジャーだが、明愛は「想いは強くなったかもしれない」とタイトルへの意欲がより大きくなったと話す。
「特に今年も日本の方が上位で戦っているし優勝もしている。できるだけ自分も頑張りたいなという気持ちがある」。なでしこが大舞台で優勝争いを演じ、4月には西郷真央が「シェブロン選手権」で勝利。昨年もこの「アムンディ・エビアン選手権」で古江彩佳が優勝し、「全米女子オープン」は笹生優花が制するなど、日本勢の活躍が目覚ましい。
明愛自身も、「JMイーグル LA選手権」などルーキーイヤーですでに2位が2回。自身にも「(優勝の)可能性はあると思っている」という期待も、もちろんある。とはいえ、“あるモノ”がもう少しだけ欲しい。「優勝争いの回数が足りていない。優勝はもちろんしたいけれど、上に行ける回数を増やしたい。そのなかで学ぶものも絶対にできる。上にあまり絡めていないのでいい位置で戦いたい」。たくさん経験を積んで、チャンスをつかみたい。それが今週のテーマにもなる。
すでに1勝を挙げた千怜も、メジャー制覇に向けて「日本人選手みんな可能性あるぞ、っていうことをプレーで表したい」と話す。エビアンは2年ぶり2度目の出場。前のメジャー「全米女子プロ」では日本勢最高4位に入った。「毎週変わらないマインドで行けているのがいいのかな。メジャーだから勝ちたいという気持ちではなくて、毎週同じルーティン、同じ気持ちで臨んでいれば、必ずチャンスは来ると信じながらやっています」。
エビアンは古江や、メジャー昇格前に小林浩美(1997年)、宮里藍(2009年、11年)も制するなど、日本勢に相性のいい大会。そんな“所縁”にも背中を押してもらいながら、メジャータイトルに挑戦する。(文・笠井あかり)
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