曲げたくない意識が飛距離ロス 飛んで曲がらない桑木志帆「マン振り素振り5回後にボールを打つ」【プロが教える毎日“極・飛ばし術”】
間もなく、夏本番! 夏休みにはゴルフの予定でパンパン…という読者も多いのではないでしょうか?ALBA.Netでは、そんなみなさんを応援するため、7月を『飛ばし月間』に設定。飛距離アップにつながる記事をお届けしていきます。そしてその一環として、第一線で活躍する現役バリバリのツアープロにスイングの注意点、練習法、道具選び…など“飛ばしの極意”を聞いてきました!毎日、読んでいただき、“きのうの自分よりも1ヤードアップ”を目指していきましょう!今回は「資生堂・JALレディス」の前年覇者で通算3勝の桑木志帆。
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ドライビングディスタンスの順位とフェアウェイキープ率の順位を合算したトータルドライビング。飛んで曲がらないドライバーショットを表すランキングだが、桑木は2024年に1位となり、今季もここまで1位とツアー屈指のドライバー巧者である。
飛距離アップのコツを聞くと、“振ること”という。「曲げたくないと思って、振り切れない方が多いと思います。飛距離を伸ばすためにはヘッドスピードを上げることが一番なので、まずは曲がっても関係ない練習場で振る意識をつけるといいと思います」。ちゅうちょなく振り切る桑木をお手本にしたいところだ。
振る意識を身に着けるにはどうしたらいいのだろうか。「マン振りです。手先だけでなく、体もついてこないとうまく振れません。スイングアーク(ヘッドの円弧)が大きくなるように胸を大きく動かしたり、体全体を回して振ってください。自然と体重移動もできるようになります」。マン振りをすることで振る感覚や体の使い方が分かり確実にヘッドスピードが上がる。最初はボールの行方を気にせず振ることが大切だ。
そしてもっとも効果がある練習法がこれ。「マン振り素振りを5回やったあとに、実際にドライバーでボールを打ってください。確実に飛距離アップすると思います」。連続素振りをすることで体に感覚が染み込み、合わせる意識がなくなってしっかり振り切った一打になる。回数をこなすことで平均的にヘッドスピードが上がるようになるという。
実際のラウンドでは常にマン振りというわけにはいかないと思うが、「飛ばしたいときはいいと思います」と話す。「私もパー5で2オンが狙えそうなときのティショットとかどうしても飛ばしたい時はマン振りすることもあります。だいたい真っすぐ行きます」と笑顔で話す。
曲げたくないと思うと合わせる動きになって曲がりを生む。しっかり振り切ることで飛んで曲がらないショットになる。この意識がトータルドライビング女王を生んでいるのかもしれない。
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