3日目は気ままな“2人旅”に 吉田優利&馬場咲希は“お得意方式”で再浮上へ「ぶっ飛ばしてもらいます」
<ダウ選手権 2日目◇27日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287ヤード・パー70>
ひとつの球を交互に打つ『オルタネート方式』で行われた初日を首位と1打差の2位で終えた吉田優利・馬場咲希ペア。だが、それぞれがプレーし、ホールごとにいい方のスコアを採用する『フォアボール方式』の2日目は、伸ばしあぐねた。
その原因について、口をそろえたのが“距離感”だった。「特に私が飛んでしまって、(馬場に)好きにゴルフをさせてあげられなかった」と吉田が言えば、馬場も「私もあまり合っていなかった。気合が入りすぎたホールも多くて、長いバーディパットを打つことが多かったですね」と一日を振り返る。
吉田がバーディを奪った9番も、4メートルをねじ込んだもの。馬場はここで7メートルを沈めてガッツパーを奪っている。ただ12番では「飛ばそうと思ったら、パンって右に出た。どうしようと思った」と吉田がシャンク。かろうじてパーを拾ったこのホールで、馬場がバーディを奪った。「咲希ちゃんがすごい(ピンに)近くて、いいパーも取れました。上手なパーでした」。お互いをフォローしあう姿は前日と変わらない。
風も吹き、グリーンの硬さが増すなかで、好機はなかなか訪れない。トータルスコアは4アンダーで順位も28位タイまで後退した。首位とは9打差。3日目は、初日にピッタリと息があったオルタネート方式で再び行われる。
ラウンド後、馬場の方を向いて「きょうもドライバーが良かったね」と目を細める吉田の姿は、まるで姉妹のよう。「きのう(初日)の感じだと、私がセカンドを打つことが多くなるので飛ばしてもらって。私が“ちょん”とやって、バーディパットを打ってもらうスタイルになると思います」。戦い方のイメージも、ばっちりできあがっている。
「(私は)シャンクがあるので、もっと(グリーン)近くまで運んでもらわないと。ぶっ飛ばしてもらいます」。“姉”からはそんな冗談も飛び出す。“妹”は「予選通過をすることができたので、あすからは緊張したとしても、思いっきりプレーができるように頑張りたい」と力がこもる。
その3日目は、午前10時40分(日本時間午後11時40分)に、全体の1組目でスタート。同組の選手がいない、気ままな“2人旅”になることも決まった。まっさらなコースに、快音と時折、笑い声が響く…。こんな楽しい一日になることを期待したい。
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