平均飛距離は226ヤード 吉本ここねは飛ばない、でも曲がらないスタイルでボギーフリー
<アース・モンダミンカップ 初日◇26日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>
この日たった2人だけのボギーなしラウンドをした吉本ここねが「68」をマーク。4アンダーの3位タイと好スタートを切った。今季のドライビングディスタンスは規定のラウンド数を満たしている96人中95位の217.37ヤード。その一方でフェアウェイキープ率はツアー2位の81.1355%を記録している。飛ばないけど曲がらない吉本が、持ち味を存分に発揮した。
今大会のセッティングはパー72の6688ヤード。現在のツアーでは特筆すべきほど長いわけではないが、436ヤードの6番など、400ヤード越えのパー4が4つと、やはり飛距離は求められる。長いパー4をいかに攻略したのか、吉本に聞いてみると「風にも助けられて、きょうは届かないホールがなかったので、そんなに長く感じませんでした」という言葉が返ってきた。届きさえすれば、長いとは感じない様子だ。初日はドライビングディスタンスが出場144人中127位の226ヤード、フェアウェイキープが14分の13でトップと、シーズン通りのスタッツ。2打目で一番長いクラブを握ったのは7Wだったという。
最大のピンチは平均スコア3.4861と初日の最難関ホールだった9番パー3。強い傾斜のかかる難しいアプローチが残ったが、1.3メートルに寄せて、このパーパットをねじ込んだ。さらに終盤の17番パー4では35ヤードと距離のあるアプローチを80センチに寄せて、ここでもパーをセーブした。
QTランキング8位から第1回リランキングで32位に後退したものの、試合に出られる立場に変わりはない。「時々左に出るミスが出て、怪しいところはあるんですけど、ショットの感覚は良くなっています。アドレスでかがみ過ぎるクセを直すように意識したらパットの調子も良くなってきて思い通りのストロークができるようになりました」。第2回のリランキング突破、さらにはその先にあるシード獲得に向けて調子は上向きだ。
2日目以降に向けては「この難しいコースをボギーなく回れたのはよかったなと思うので、できるだけボギーにならないように、ノーボギーを目指して頑張りたいです」。飛距離はなくとも、しっかりフェアウェイをとらえてスコアをまとめる――。飛ばし屋とは違った魅力のあるゴルフで、上位進出を狙う。 (文・田中宏治)
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