米ツアー目指す入谷響 初優勝で巡った笹生優花との組み合わせ「話しかけられるかな?」
<アース・モンダミンカップ 事前情報◇25日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6688ヤード・パー72>
先週ツアー初優勝を飾った入谷響は海外メジャー2勝のホステスプロ・笹生優花と予選ラウンドで同組となった。米女子ツアーを目指すルーキーにとっては自身のプレーと比較しながら、間近で世界のトップレベルを感じられる絶好の機会。一方、ギャラリー目線では飛ばし合いにも注目のペアリングとなった。
開幕前日の入谷はラウンドはせず、練習だけで最終調整を終えた。今大会は月曜日にプロアマが行われ、通常の国内ツアーとは異なるスケジュール。優勝翌日のプロアマは「体がバキバキでスイングしていて、結構曲がっていたので迷惑かけたかなって感じです(笑)」。それでも、コンディションは数日で「普通の状態に戻りました」と若さを見せた。
優勝により、今季の残り試合、さらに来季の出場権を獲得。「ポイントとか、リランキングを意識しなくなるので、自分のやりたいようなゴルフができるんじゃないかなと思います」。試合の中でさまざまなことにトライしたり、より成長するチャンスが増えたと感じているようだ。
予選ラウンドで同組となった笹生については「間近で見られるのは楽しみだなって思います」。笹生が優勝した昨年の「全米女子オープン」は「どういう気持ちでプレーしているんだろう、どういう気持ちでゴルフに取り組んでいるんだろうと思いながらテレビで見ていました」。世界を目指す入谷にとっては聞いてみたいこともたくさんあるようだが「話しかけられるかな?」と苦笑いだった。
一方で周囲の注目は2人の飛距離に集まるはずだ。入谷はここまで今季ツアー2位の258.20ヤードを記録している。国内の記録で見ると、笹生は2020-21年シーズンに262.00ヤードをマーク。既定のラウンド数を満たしておらず、ドライビングディスタンスのランキングには入っていないがこのシーズンの1位相当だった。どちらが上回るのかは分からないがギャラリーを驚かせる豪快なショットを見せてくれるだろう。
目指すのはもちろん初優勝からの2週連続優勝。「賞金もデカいので優勝したいですね」。笹生から多くを吸収し、さらに優勝賞金の5400万円も持ち帰るつもりだ。(文・田中宏治)
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