目を疑うような“悲劇のトリ” 渡邉彩香はボールが木にめりこむトラブルで後退「あまり悲観しすぎないように」
<ニチレイレディス 2日目◇21日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>
トータル8アンダーで迎えた最終18番ホールで、渡邉彩香は自分の目を疑うことになる。ティショットを左の林に入れ、そこからの2打目にミスが出てしまったのだが、その後、まさかの“トラブル”に見舞われた。
「狙ったところよりもだいぶ右に出てしまったので、もうちょっと左だったよなって反省しました。ミスしたな、という感じで」
ライも悪いなか打ったショットは、言葉の通り思ったよりも右に出て、木のほうへと飛んで行った。「ちょうど(木の幹に)隙間のようなものがあって、そこに刺さっているのが見えました」。その木に、ボールが“めりこんで”しまったのだ。これまでも、「木に乗ったということはあった」が、さすがにめりこんだのは初めて。競技委員を呼び、1打のペナルティを払い、ドロップの措置を取った。
そこからの4打目でフェアウェイに出すも、5打目が今度は奥のバンカーへ。結局、6オン2パットのトリプルボギーを叩き、首位と7打差のトータル5アンダー・5位タイまで大きく後退してしまった。
この日はスタートから3連続バーディで滑り出すなど、アウト「31」で首位を快走する時間も過ごした。しかし、「打ちにくいホールが多い」という後半に苦しみ、17番までに1つ落としていた。それに加え意気消沈してもおかしくないトリ締めに、悔しさも残る。
それでも、「きのうの18ホールと、きょうの(前半)9ホール、この27ホールはすごくよかった。ミスもあったけど、そこからリカバリーして嫌なプレッシャーにも負けずいいショットを打てたホールもありました」と深めた自信を最終日にも生かしたい。
2022年5月の「ほけんの窓口レディース」以来、優勝からは3年間遠ざかっている。「あまり悲観しすぎないようにやりたい」。再び猛チャージをかけていく。(文・間宮輝憲)
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