国内女子ツアーは第1回リランキングがきょう実施! ところで…何位までに入れば夏場のフル出場権が得られる?
<ニチレイレディス 2日目◇21日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>
今大会終了後に行われる『第1回リランキング(RR)』。非シード選手たちにとって、夏場のフル出場権を目指す戦いも、いよいよ残り1日だ。昨年の実績を見ると、おおよその“突破ライン”はRR40位付近になりそう。
2024年シーズンも、今年と同じくこのニチレイレディスでRRを実施。翌週の「アース・モンダミンカップ」から、選手たちは新たに付与された優先出場順位を基に試合に出場した。このRRで決まった順位で、最も出場できた人数が少なかったのが、9月に行われた「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」のRR40位だった。つまり、これ以上に位置した選手たちは、出場選手が限られる「日本女子オープン」を除き、フル出場する権利を得られたことになる。
次に少なかったのが「NEC軽井沢72ゴルフ」のRR44位まで。逆に最も多くの選手がエントリーできたのが、出場枠が144人と多い、アース・モンダミンカップのRR75位までだった。RR40位以下になったとしても、上位であればあるほど、出場可能な試合は増えていくため、少しでも多くのポイントを稼いでおきたい。
そして今週も、この“ライン”を意識した選手たちが活躍を続けている。トータル6アンダーの4位で最終日を迎える篠崎愛は、RR30位と安全な位置にはつけているが、ここまでは「先月まで調子も悪く、リランキングをクリアしないと」というプレッシャーも大きかったという。それでも3週前の「リゾートトラストレディス」(27位タイ)で15.18pt、先週の「宮里藍 サントリーレディス」(24位タイ)で19.50ptを上積みし優位に立った。「毎年春先が苦手で苦しかったけど、なんとかクリアはできそう」と安堵。続く第2回突破、さらにシード入りのため今週も大量ポイント獲得といきたい。
RR38位の小野祐夢も、後半、ティショットが荒れたものの「耐えながら」トータル4アンダー・15位タイと悪くない位置に踏みとどまった。やはり、「先週、今週はリランキングもあるから…という感じ。(予選落ちした)先週は調子は悪くないけどバーディがなかなか取れなかった。今週はこういうゴルフができてうれしい」と、出場権を意識する戦いを続けた。「周りの人たちのほうが気にしてますね」とニッコリ笑うが、そんな周囲の心配を吹き飛ばすプレーを最後まで見せたいところだ。
昨年末のQTで満足ゆく結果が残せなかった選手たちのなかでも、例えば宮田成華(QT52位→RR8位)や、ルーキーの都玲華(QT53位→RR16位)と、その立場を大きく上げる選手が毎年現れるのがこのRR。一方で、予選落ちを喫した小滝水音(QT5位→RR41位)や安田彩乃(QT15位→RR48位)らのように、夏場の出場試合数減を免れない選手も当然ながらでてくる。
トータル8オーバー・103位で予選落ちしたルーキーの永田加奈恵もそのひとり。QT6位で1年目のシーズンをレギュラーツアーで迎えたが、今大会前のRRは59位。「前半戦は慣れないことが多くて、調子が悪くても修正できなかった。毎週試合があって、予選落ちしたときに気持ちが切り替えられなかった」と、プロの洗礼を浴びる3カ月を過ごしてきた。ここからは推薦で出場できる試合や、下部のステップ・アップ・ツアーにも出場しながら、じっくりとプロの水に慣れていく。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。