痛恨トリで“頭真っ白” 渋野日向子がメジャー予選落ち「過剰に自分に期待しすぎた」
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目◇20日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>
40位から出た渋野日向子は、バーディなしの「79」に終わった。今季ワーストスコアをたたき、トータル9オーバー。女子プロゴルファー世界一決定戦で、予選落ちが濃厚となった。
ティショットを左ラフにいれて1番パー5をボギー発進。右ラフからガードバンカーに入れた6番、9番と前半でスコアを3つ落とした。それでも予選通過圏内の“+5”でターン。チャンスを作りながら、終盤までしっかりと耐えていた。
積み上げてきた均衡が崩れたのが16番。ティショットを右のレッドペナルティエリアに入れた。処置後の3打目はグリーン奥のラフへ入り、アプローチは「だるま落とし」。5オン2パットのトリプルボギーで万事休すだった。
「きのうもやった(ティショットが赤杭)ところだったので、きょうはやらないようにと思ったけれど、同じようにミスをした。だるまになった瞬間、終わりました。頭真っ白でした」
「5(オーバー)で耐えたかった。攻められるところではないので。パー、パー、パーで、あわよくばバーディを取れればいい」という気持ちで、終盤に入っていた。パーを3つ並べれば週末行き…という状況で、痛恨すぎるミス。メジャーに強いと言われるスマイリング・シンデレラは、悔し涙をこらえるかのように、厳しい表情を浮かべた。
バーディを奪えずに、18ホールが過ぎ去った。折り返し直前の9番では4メートルのバーディパットを「ちょっとがっついてしまった」と逃し、11番でも2メートルが入らなかった。「あれ(11番)が入らなかったらなにも入らねえなと思いながら。バーディが1個もなかった一日だったのでホントに早くきてくれればよかった」と悔やんだ。
64%だったフェアウェイキープ率を反省するとはいえ、自身の調子を考えれば、2日間でコースを去ることになるとは、考えてもいなかった。「全米女子オープン」では優勝争いの末7位にも入っており、メジャーへの気合は十分だった。
「先週と同様、こういう結果になるとはちょっと思っていなかった。通らなきゃいけなかったし…。過剰に自分に期待しすぎたなと思う」
言葉を紡ぐようにこの一日を振り返った。気持ちの整理には時間を要しそうだが、まずは来週のダブルス戦「ダウ選手権」に向けて切り替えたい。(文・笠井あかり)
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