黄金世代・吉川桃が目指す“2試合目”でのリランキング突破 「しっかり3日間戦えるように」
<ニチレイレディス 事前情報◇19日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>
今季のレギュラーツアー出場はこれが2試合目。リランキング42位につける黄金世代の27歳・吉川桃は、夏場の出場権確保に向け「もちろん意識はしているし、楽しみです」と、にこやかに話す。
昨年末のQTは77位に終わり、開幕時の主戦場は下部のステップ・アップ・ツアーになることが決まった。しかし、その立場を変えるチャンスが、今週だ。この大会が終わると、国内女子ツアーは非シード選手を対象にし、QTで決まった優先出場順位をシーズン中に入れ替える『第1回リランキング』を実施する。2018年から導入されている制度で、メルセデス・ポイントを基に、夏場以降の出場試合数が決まる。
吉川はここまでステップ・アップ・ツアー8試合に出場。ようやく推薦でレギュラーツアーに出場できたのが、6月1日に終了した「リゾートトラストレディス」だった。ここを21位タイで終え、24.75ptを獲得。これにより、リランキング35位程度で多くの出場権が得られる、その圏内に近づいている。
「リゾートトラストでポイントを稼げたのはよかったと思っているし、今週も推薦をいただいて出させてもらえる。ラッキーととらえて、しっかり3日間戦えるようにしたいです」。ここでのポイントで、今季の予定を大きく変えたい。
17年のプロテストに合格し、25試合に出場した18年や、40試合に出場した20-21年シーズンなどレギュラーを舞台に戦った経験を持つが、23年以降は下部ツアーが主戦場になっている。「(試合の)間が空くよりも続いて試合があるほうが流れがいい」という吉川にとっては、レギュラー返り咲きはプレーのリズムを作るうえでも大事なことだ。
「フィーリングは悪くないです。ただ、それをスコアにつなげるかは試合で磨いていく部分。そういう気持ちで。好きなコースですし、伸ばし合いになると思うのでそれについていけるようなプレーがしたい」
開幕前にはクラブのテストを行うなど、勝負の夏場への準備も進めている。「3日間戦って、そのなかで少しでも上位にいけるよう自分のゴルフをしたい」。わずか2試合でのリランキング突破を目指していく。(文・間宮輝憲)
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