水風呂効果は絶大!吉﨑マーナが猛暑のなか「69」をマーク 「優勝してプロになりたい」
<日本女子アマチュアゴルフ選手権 初日◇17日◇名神八日市カントリー倶楽部(滋賀県)◇6462ヤード・パー72>
今年の女子アマ日本一を決める4日間が始まった。注目選手の1人、17歳の吉﨑マーナ(沖縄カトリック高3年)は4バーディ・1ボギーの「69」で回り、初の日本一に向けて、好スタートを切った。
パー5の1番で残り71ヤードの3打目をピン左1メートルにつけ、2番は7メートルを沈める連続バーディでリズムをつくり、前半だけで4バーディ。後半はスコアを1つ落とし、「ちょっとかみ合わなかった」と反省したが、「ショットは前半から気持ち良く打てた。最近はなかなか決め切れなかったパットも入って、いい感じでバーディが取れた。悪くはないと思います」と笑みを浮かべた。
今年は初のプロテストが控える。 来月には1次予選がスタートする。「思ったよりも早くプロテストの時期が迫ってきたけど、目の前の試合に集中していきたい。この大会に出るのは今年で最後と思いたいので、後悔のないようにやり切りるだけです。勝って、プロテストに行きたいです」。初出場だった一昨年は26位で、昨年は16位。高校生活もラストイヤーになった今年は優勝だけを見据えている。
今週に入って全国各地で急激に気温が上がり、会場のある東近江市では午後2時41分に34.9度の最高気温を記録した。この日は午前組だったが、「昨日の練習ラウンドも暑くて、最後の方は頭がぼーっとなった。きょうもすごく暑くて…」と体力はかなり削られた。本格的な夏を前にまだ暑さへの耐性ができていない時期。前夜は猛暑の練習ラウンドで体にこもった熱を冷ますため、水風呂に入って体調を整えたという。
「すごく冷たかったけど、気持ちよかった。普段は水風呂には入らないけど、体の中が熱かったので、3分くらい浸かっていました」。その効果もあっての好スコア。「風もないし、じとじとしている。全然違います」と沖縄出身の17歳が閉口する暑さとの戦いともなりそうな4日間だ。「優勝するには、まず体のケアをしっかりすること。練習量も体と相談しながら決めていきたい。熱中症に気をつけないと」。優勝すれば、プロテストは1、2次が免除され、11月4日からJFE瀬戸内海GC(岡山県)で開催される最終プロテストに直接行ける。熱く燃えるのはハートだけ。水風呂で体をクールダウンして暑さを乗り越えていく。(文・臼杵孝志)
■日本女子アマチュアゴルフ選手権 1953(昭和28)年に国内女子ゴルフでは初の個人戦として始まり、59年に日本ゴルフ協会(JGA)主催となって今年で66回目。4日間72ホールのストロークプレーで争われ、優勝者にはその年の日本女子オープンの出場権が、10位までは翌年大会の出場権が付与される。また、2位から10位は日本女子オープンの最終予選に出場できる。最年少優勝は2004年大会、宮里美香の14歳8カ月。名神八日市CCでは1971年以来、2度目の開催となっている。
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