岡本綾子は左ワキを締めて、左ヒジを畳めるから軽く振って飛ぶ!【プロコーチが解説】
1980~90年代に活躍し、米女子ツアー賞金女王にも輝いた岡本綾子。両腕をしなやかに使ってボールをつかまえるのも岡本のスイングの特徴の一つ。「左ヒジの使い方で、力感がなくても岡本さんのように球は飛ばせるんです」(辻村)。その方法論を教えてもらった。
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脱力して振るには、左ヒジの動きも重要です。岡本さんのスイングを見ると左ヒジを支点に左腕を畳み、フォローでシャフトを立たせています。この形を作ることで、適正なフェースターンが生まれ遠くに飛ばせるのです。
一方、球がつかまらない人は左ワキが空き、手元が先行して振り遅れる。そうなるとコスリ球になり飛びません。
左ヒジの正しい動きは、右手で左ヒジをつかんで、左手だけで素振りをすれば体感できます。右手で左ヒジを持つことで、左ヒジを地面に向けた状態が保てるので、左ワキを軽く締めたまま左ヒジを畳むコツがつかめるのです。
また、左ヒジを上手く畳むためにはグリップも重要。左手をフック、右手をスクエアに握ると、左手のヒジ、ワキ、手首が一体化して、スムーズに振れます。左手がウィークだと左ヒジが引けやすくなるので、注意してください。
■岡本綾子
おかもと・あやこ/ 1951年生まれ、広島県出身。飛距離を武器に国内ツアー44勝、米ツアー17勝を挙げたレジェンドゴルファー。87年には日本人初の米国女子ツアー賞金女王に輝いたほか、日本ツアーの永久シード権も持つ。ダイワボウホールディングス所属
■解説 辻村明志
つじむら・はるゆき/ 1975年生まれ、福岡県出身。女子プロやプロを目指すアマチュアを教えるプロコーチ。六車日那乃も指導。岡本綾子の動きも指導に取り入れている。元ビルコート所属
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●今こそ岡本綾子のスイングが参考になる! 岡本綾子のスイングこそ最高のお手本 アマチュアもマネすべき“脱力”スイングの秘密とは【プロコーチが解説】」で解説しています。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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