過去の好プレーを思い出せばミスが減る ナイスショットを“保存”する3つのポイントは?
心理学者の児玉光雄氏は「過去のナイスショットを思い出すことで、ショットの成功率が上がる」という。しかし、過去のナイスショットを鮮明に思い出せない人も多いのではないだろうか? 今回は、イメージを鮮明に“保存”する方法を教える。
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ショットを打つとき、過去のナイスショットを思い出すことによって、そのプレーの成功率が上がります。しかし、そもそも過去の好プレーを上手く保存できていないという人も多いようです。そんな人のために、保存に役立つ3つの秘訣を紹介しましょう。
1つ目は、保存する際、リラックス状態を保つことです。ゆっくりとしたリズムで腹式呼吸を行って、自分が保存したいイメージを頭の中で浮かび上がらせましょう。鮮明な画像を保存したいからといって、焦るのはよくありません。自然に浮かんでくるまで待ち、それから保存してください。
2つ目は、保存しようと思ったイメージに色を付けておきましょう。鮮やかな色を付けておくことにより、イメージは強化され、脳の中に鮮明な画像として記憶されるからです。例えばパッティングのイメージを保存するときは、グリーンの緑、空の青、ボールの白や黄色などとともにイメージ画像を作ることがオススメです。
3つ目は、そのイメージをさらにリアルなものにするために、音や情景をプラスしましょう。視覚イメージだけでなく、聴覚イメージを動員させることで、全体のイメージがより強化されます。例えば、打球音、ボールが風を切る音、カップインの音など。これらの音を思い出して、映像と連動させてイメージしましょう。
もし、音のイメージが沸いてこなかったら、トーナメント中継を録画して、音に集中しながら繰り返し観賞するというのもひとつの方法です。鮮明なイメージを数多く保存しておけば、イメージトレーニングの効果が大きくなり、ナイスショットの確率も上がってきますよ。
※『アルバトロス・ビュー』908号より抜粋
■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
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