街中にあふれる優しさをゲット!音楽家YOUが集めるディープな“思いやりの音”:YOUは何しに日本へ?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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日本を訪れる外国人たちを、空港で勝手に出迎えアポなしインタビュー!そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分)。今回のテーマは、「YOUが見つけた!コレがパワーの源SP!」。元気注入に燃えるYOUが次々と現れる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?
【動画】音楽家YOUが集めるディープな“思いやりの音”& おにぎりを食べたい!おしとやか女子が都内の名店めぐり

空港で声をかけたのは、フランスから来たミュージシャンのクァンタンさん(30歳)。
曲作りのため初来日したそうで、重たい機材を持ち込み、作曲へのモチベーションが爆上がりしているそうだ。
実はレコード会社も経営していて、制作したレコードをプレゼントしてくれた。しかも会社名は「しょうがないレコード」。なぜそんな名前に?
「この言葉がスゴく好きなんだ。“しょうがない”は、自分ではコントロールできないことを“受け入れて生きる”ということ。それが自分の生き方なんだよね」と教えてくれた。
ステキな解釈だ。9歳の頃に囲碁漫画『ヒカルの碁』に出会って以来、憧れ続けた日本に来られて幸せ~と笑いが止まらない。
まずはこれから、曲作りのために欠かせない「思いやりの音」を街中で集めるという。
人々の声や環境音など、クァンタンさんの琴線に触れる音を録音しまくるそうだが、どんな音か気になるので同行をお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

2週間後、宿泊先の最寄り駅で待ち合わせると、早速、音集めにゴー。録音機器はコンパクトなレコーダーだ。
駅の構内に入って5分、狙い通りの音が録れたと喜んで戻ってきたが、いったいどんな音?再生すると聞こえて来たのは、ゴーっという音。実はこれ、“トイレで流れる水の音”だそう。「フランスでも録れるのでは!?」と指摘する取材Dに、「難しい」と反論するクァンタンさん。
というのも、実はこの音は本当の音ではなく、“偽物の水の音”。「水の疑似音は日本人の“周囲に不快な思いをさせない”という配慮から生まれた、まさに日本独特の“思いやり音”」と解釈する。

続いて向かったのは、新宿。今度は何を録音するの? すると、地下街への出入り口の床をタワシで清掃するスタッフにお願いをし、ゴシゴシと力強く磨く音を録らせてもらう。
「日本の街はどこもとてもキレイ! 日本の掃除音に思いやりの音を感じるんだ」と、その見解は深い。

お次は、今回の曲作りに欠かせない重要な音を録りに行くというが、いったい何の音?
到着したのは神社で、狙いは手水舎の水の音だ。「この水は神様の所に行く前に手を流して身を清める水だよね。そんな穏やかな音を曲に入れたいと思ったんだ。日本には、昔から悪いものを水で清めるという習慣があるんだよね」と話し、詳しい情報は日本の漫画で知ったと明かす。「人生で大切なことは、だいたい日本の漫画から学んでいる」。

そんなクァンタンさんが、思いやりの音を集める理由とは?
振り返れば、小さい頃からよく仲間外れにされ、孤独な子どもだったそうだ。だがそれは、協調性がない自分の行いのせいだった。例えばサッカーに誘われても、自分でゴールを決めたくて味方にパスを出さず、勝手にシュート。こんな身勝手さの積み重ねが原因で、次第に仲間は離れていったという。
そんな中、書店で出会ったのが、漫画『ヒカルの碁』。日本の漫画にドハマりし、毎日読みまくった結果、自分よりも周囲を優先する大切さを学ぶことができた。
「今回の曲には、“自分もこの輪の中に入れてもらえるかな?”と思えるような願いを込めている」とクァンタンさん。

午後2時、思いやりの音を探し始めて5時間が経過。次はお肉屋さん(「佐藤精肉店」)で何かを録りたいという。
揚げたてのメンチカツを買って店を出ると、大きな口を開け、かじるサクサクした音を録り始めた。「咀嚼音にどんな思いやりが!?」と思ったら、「お腹がペコペコだったんだ。単純に僕の好物だったからさ!」と照れ笑い(笑)。

夜になって向かったのは、24時間営業の囲碁クラブ『碁席秀策』。自身の分岐点となった『ヒカルの碁』にちなんだ場で、囲碁を打つ音を録りたいそうだ。中に入り、棋士と対戦。パチンパチンと打つ軽快な音を録音し始めた。
「日本人の囲碁の打ち方はとても思いやりがあるんだ。ただ相手を打ち負かそうとするのではなく、まるでお互いが手を取り合って、記憶に残る美しい対局を一緒に作りあげる感じ」。
結果は完敗だったが、対戦相手の大橋さんは棋士歴25年のプロ! そんな強敵に、クァンタンさんは「YOUもスゴい強かったです」と褒められて大興奮! 「信じられないくらいステキな1日だったよ」と目を輝かせる。

翌日は上野で待ち合わせたが、会った途端にダッシュ! 「5分前だ!」と大慌てで何を録るのかと思ったら…寛永寺の時鐘堂で鳴らす音。約360年前から毎日、朝夕6時と正午の計3回の時刻を告げる鐘の音だ。
「自分が時間に遅れれば、誰かの時間を奪うことにもなる。だから時間を守ることはみんなの幸せなんだ。最高の思いやり文化だと思う!」。
クァンタンさんはその後も、ピヨピヨと鳴る信号機の音や、自動販売機の音、焼き鳥を焼く音など、全部で10種類の音を録音した。
録音コンプリートということで、密着はここまで! 「素晴らしい音がたくさん撮れて大満足さ。これから曲作りをはじめるよ」というクァンタンさん。日本の音を使ってステキな曲を作ってね!
【動画】音楽家YOUが集めるディープな“思いやりの音”& おにぎりを食べたい!おしとやか女子が都内の名店めぐり

空港で声をかけたのは、フランスから来たミュージシャンのクァンタンさん(30歳)。
曲作りのため初来日したそうで、重たい機材を持ち込み、作曲へのモチベーションが爆上がりしているそうだ。
実はレコード会社も経営していて、制作したレコードをプレゼントしてくれた。しかも会社名は「しょうがないレコード」。なぜそんな名前に?
「この言葉がスゴく好きなんだ。“しょうがない”は、自分ではコントロールできないことを“受け入れて生きる”ということ。それが自分の生き方なんだよね」と教えてくれた。
ステキな解釈だ。9歳の頃に囲碁漫画『ヒカルの碁』に出会って以来、憧れ続けた日本に来られて幸せ~と笑いが止まらない。
まずはこれから、曲作りのために欠かせない「思いやりの音」を街中で集めるという。
人々の声や環境音など、クァンタンさんの琴線に触れる音を録音しまくるそうだが、どんな音か気になるので同行をお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

2週間後、宿泊先の最寄り駅で待ち合わせると、早速、音集めにゴー。録音機器はコンパクトなレコーダーだ。
駅の構内に入って5分、狙い通りの音が録れたと喜んで戻ってきたが、いったいどんな音?再生すると聞こえて来たのは、ゴーっという音。実はこれ、“トイレで流れる水の音”だそう。「フランスでも録れるのでは!?」と指摘する取材Dに、「難しい」と反論するクァンタンさん。
というのも、実はこの音は本当の音ではなく、“偽物の水の音”。「水の疑似音は日本人の“周囲に不快な思いをさせない”という配慮から生まれた、まさに日本独特の“思いやり音”」と解釈する。

続いて向かったのは、新宿。今度は何を録音するの? すると、地下街への出入り口の床をタワシで清掃するスタッフにお願いをし、ゴシゴシと力強く磨く音を録らせてもらう。
「日本の街はどこもとてもキレイ! 日本の掃除音に思いやりの音を感じるんだ」と、その見解は深い。

お次は、今回の曲作りに欠かせない重要な音を録りに行くというが、いったい何の音?
到着したのは神社で、狙いは手水舎の水の音だ。「この水は神様の所に行く前に手を流して身を清める水だよね。そんな穏やかな音を曲に入れたいと思ったんだ。日本には、昔から悪いものを水で清めるという習慣があるんだよね」と話し、詳しい情報は日本の漫画で知ったと明かす。「人生で大切なことは、だいたい日本の漫画から学んでいる」。

そんなクァンタンさんが、思いやりの音を集める理由とは?
振り返れば、小さい頃からよく仲間外れにされ、孤独な子どもだったそうだ。だがそれは、協調性がない自分の行いのせいだった。例えばサッカーに誘われても、自分でゴールを決めたくて味方にパスを出さず、勝手にシュート。こんな身勝手さの積み重ねが原因で、次第に仲間は離れていったという。
そんな中、書店で出会ったのが、漫画『ヒカルの碁』。日本の漫画にドハマりし、毎日読みまくった結果、自分よりも周囲を優先する大切さを学ぶことができた。
「今回の曲には、“自分もこの輪の中に入れてもらえるかな?”と思えるような願いを込めている」とクァンタンさん。

午後2時、思いやりの音を探し始めて5時間が経過。次はお肉屋さん(「佐藤精肉店」)で何かを録りたいという。
揚げたてのメンチカツを買って店を出ると、大きな口を開け、かじるサクサクした音を録り始めた。「咀嚼音にどんな思いやりが!?」と思ったら、「お腹がペコペコだったんだ。単純に僕の好物だったからさ!」と照れ笑い(笑)。

夜になって向かったのは、24時間営業の囲碁クラブ『碁席秀策』。自身の分岐点となった『ヒカルの碁』にちなんだ場で、囲碁を打つ音を録りたいそうだ。中に入り、棋士と対戦。パチンパチンと打つ軽快な音を録音し始めた。
「日本人の囲碁の打ち方はとても思いやりがあるんだ。ただ相手を打ち負かそうとするのではなく、まるでお互いが手を取り合って、記憶に残る美しい対局を一緒に作りあげる感じ」。
結果は完敗だったが、対戦相手の大橋さんは棋士歴25年のプロ! そんな強敵に、クァンタンさんは「YOUもスゴい強かったです」と褒められて大興奮! 「信じられないくらいステキな1日だったよ」と目を輝かせる。

翌日は上野で待ち合わせたが、会った途端にダッシュ! 「5分前だ!」と大慌てで何を録るのかと思ったら…寛永寺の時鐘堂で鳴らす音。約360年前から毎日、朝夕6時と正午の計3回の時刻を告げる鐘の音だ。
「自分が時間に遅れれば、誰かの時間を奪うことにもなる。だから時間を守ることはみんなの幸せなんだ。最高の思いやり文化だと思う!」。
クァンタンさんはその後も、ピヨピヨと鳴る信号機の音や、自動販売機の音、焼き鳥を焼く音など、全部で10種類の音を録音した。
録音コンプリートということで、密着はここまで! 「素晴らしい音がたくさん撮れて大満足さ。これから曲作りをはじめるよ」というクァンタンさん。日本の音を使ってステキな曲を作ってね!
記事提供元:テレ東プラス
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