降格組同士の北関東ダービーで栃木と群馬の意地がぶつかり合う! 2位栃木Cと3位北九州はロースコア決着か【明治安田J3リーグ第15節プレビュー】

明治安田J3リーグの戦いもいよいよ6月の戦いに突入する。リーグの折り返しが見えてきた中、第15節が7日と8日に各地で開催される。
今節の最注目カードは、7日(土)19時キックオフの栃木SCとザスパ群馬の北関東ダービー。昨シーズンまでともにJ2を戦いながら降格の憂き目に遭い、現在J3での戦いを余儀なくされた両チームが顔を合わせる。
1年でのJ2復帰を目指す両チームだが、ここまでの戦いぶりはお互いに満足できるものではない。勝点19で8位の栃木SCに対して、群馬は勝点15で14位。上位陣とはやや勝点差で離されており、このダービーマッチが浮上の契機としなければならない一戦となる。
ライバルをホームで迎え撃つ栃木SCは、就任2年目の小林伸二監督が継続して指揮を執る。際立つのは守備力の高さと得点数の少なさ。その数字が順位にそのまま反映されている印象を受ける。14試合を終えて8失点はリーグ最少タイの数字で、無失点に抑えた試合はすでに『8』を数える。5勝4分けとポイントを積み上げたゲームでは、第7節の栃木シティとの“栃木ダービー”以外は相手をゼロに抑えており、守備の堅さが勝点につながっている。白熱のゲームが予想される今節も堅守を発揮できれば、勝点3はグッと近づくだろう。
一方、アウェイに乗り込む群馬は、今シーズンから沖田優監督が率いられ、超攻撃的サッカーを築き上げている最中である。得点がリーグ5位タイの20ゴールに対して、失点数はリーグワースト3位の23。このアンバランスさを解消していくことが、今後の成績を安定させるカギになってくるだろう。それでも1試合当たりのボール保持率ではリーグトップに立ち、ビルドアップの安定感は高まっているだけに、堅守が持ち味の栃木SCに対して、果敢に攻め込むことができるかどうかも今節のポイントになりそうだ。
現在の対戦成績は8勝9分8敗と全くの五分。J3では今回が初めての対戦となる。5月の4試合は両チームともに無敗と、上り調子のタイミングで迎えるライバルとの一戦。重要なゲームを制するのはどちらのチームになるのか。
また、8日(日)に行われる2位栃木シティと3位ギラヴァンツ北九州との上位直接対決も好カードだ。前節でリーグ戦12試合ぶりの敗戦を喫した栃木Cにとっては仕切り直しのゲームである一方、4試合負けなしの北九州にとっては勝点差を詰めるための重要なゲームである。今シーズンはどちらのチームも接戦が多いだけに、今節もロースコアのゲームが展開されることになるかもしれない。
そのほか、前節で首位に返り咲いたFC大阪は、アウェイに乗り込んで12位カマタマーレ讃岐と対戦。連勝を今シーズン最長の『4』に伸ばして首位固めといきたい。また、サンプロアルウィンで開催される松本山雅FCと福島ユナイテッドFCの一戦は、昨年末に行われたJ2昇格プレーオフ準決勝の再戦となる。現在、両者は勝点19で並ぶ。ホームで松本が歓喜を味わうか、それともアウェイで福島がプレーオフのリベンジを果たすか。どちらのゲームも7日(土)14時にキックオフする。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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