映画「はじまりのうた」10周年リバイバル上映、著名人コメントとイラスト公開
「ONCE ダブリンの街角で」「シング・ストリート 未来へのうた」のジョン・カーニー監督が、キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロ主演で描いた音楽映画「はじまりのうた」(2013)が、公開10周年に合わせて6月13日(金)より渋谷シネクイント、新宿ピカデリー、シネ・リーブル池袋ほか全国でリバイバル公開される。著名人のコメント、オリタシュンスケとトモマツユキのイラストが到着した。
〈コメント〉
柴田聡子(シンガーソングライター/詩人)
映画の中のことだけれど、この世にまた一枚アルバムが生まれたことが心底うれしい。
しかも、それがどういうよろこびや苦悩のなかにあって、それらを音楽の興奮やたのしさが包み込んでしまうまでを描いてくれるなんて泣いちゃう。
鈴木ジェロニモ(お笑い芸人/歌人)
座りたくて街を歩く。ベンチを探していたはずなのに花壇や地面が目に入る。
そうだ。ここに座ったっていいじゃないか。街にからだを放り投げる。
石段の石の温度が服を越えて肌に触れる。冷たい。つまりわたしがあたたかい。
風が時間を連れてきて指のように街を鳴らす。
だいきらいなわたしでよかった。こんなに歌になるのだから。
岡奈なな子(YouTuber)
「もしも」の尊さや切なさが炸裂している一作。
誰もが一度や二度思うであろう「もしも」にこれでもかと言うほどフォーカスしている印象を受けます。主人公の二人は、置かれている境遇も仕事も、考え方だって一般的では無いのに、それぞれの「もしも」部分に何故か共感してしまい、最初から最後まで胸が締め付けられて、そして何故かホッとしてしまいます。
様々な人が思うであろう過去の後悔や未来への期待、そんな「もしも」に寄り添う、暖かく切ない栄養素は、この映画からしか摂取する事が出来ないと言えるほどです。
奇跡的にドラマチックなのに、なんだか身近。
そして、劇中音楽がとにかく最高。
プレイリストを見れば、その人の人となりが見えてくる。
分かる〜!!分かりますよ。ウンウン。
伊賀大介(スタイリスト)
今、世界で一番音楽映画を撮らせたら右に出るものがいない男、
ジョン・カーニー!!の大傑作「はじまりのうた」がまたスクリーンで観れる幸せ!!
きっと貴方は観終わったその足で、2人用イヤホンジャックを買いに行く事になるだろう。観ればわかる!
RIN FILMs(映画紹介インフルエンサー)
「笑顔になれる映画」「前向きになれる映画」って沢山あるけど、この作品は「音楽に勇気もらったことがある人」「音楽に救われたことがある人」が必ず観るべき。
混沌としながらも美しいニューヨークを舞台に、音楽を軸に愛と人生の再スタートを描いたこの映画は、音楽好きなあなたに勇気を与え、救ってくれる映画です。
この名作と、名曲サウンドトラックを、映画館のサウンドシステムで再び楽しむことができる機会をありがとう!
CALEN(アーティスト)
ラストシーンのグレタの瞳の輝きが頭に焼き付いて離れない。
歌手になりたいと思ったあの瞬間を思い出させるほどに、甘酸っぱくて、力強くて、胸がギュッと締め付けられる。
明日の奇跡を信じたくなる、そんなドキドキを教えてくれる映画です。
ハラヒロシ(クリエイティブ・ディレクター)
物語も音楽も未完成のまま放り出されたようなあの夜。
けれどそれが、誰かの人生を確かに動かしていく。
『はじまりのうた』は、なにかをはじめる瞬間に立ち会う喜びを思い出させてくれる映画です。つくる人間の衝動と尊さを、さりげなく、でも力強く思い出させてくれる作品。
観終わったあと、なにかを作りたくなります。


なお、入場者プレゼントとして「L判フォトカード」を数量限定で配布することも決定。表面にはマーク・ラファロ演じるダンの名台詞、裏面には主人公らがアルバムのリリース時に使用した手書き文字が記されている。併せて注目を。
Story
ミュージシャンの恋人デイヴに裏切られ、失意に暮れながらライブハウスで歌うグレタ(キーラ・ナイトレイ)。落ち目の音楽プロデューサーであるダン(マーク・ラファロ)と出会い、デビューの話へ発展するが、録音場所はなんとニューヨークの街角だった。
この無謀な企画は奇跡を起こし、アルバムの完成日には最高の《はじまり》が待っていた──。
©2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED
配給:ポニーキャニオン
NYの街角から音楽を届ける「はじまりのうた」、日本公開10周年にリバイバル決定
「はじまりのうた」リバイバル記念。ジョン・カーニー監督3作を5/30にオールナイト上映
記事提供元:キネマ旬報WEB
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