最大の標的は日本女子アマ制覇「調整していきたい」 16歳の注目アマ・岩永杏奈が意地の『69』
<リゾートトラスト レディス 最終日◇1日◇グランディ鳴門ゴルフクラブ36(徳島県)◇6585ヤード・パー72>
アマチュアでただ一人、決勝ラウンドに進んだ16歳の岩永杏奈(大阪桐蔭高2年)が4バーディ・1ボギーの「69」で回り、ツアー出場9試合目を21位タイで終えた。インから出た14番で最初のバーディを決め、3メートルを沈めた16番からは3連続バーディ。2日目に悪夢の5パットでトリプルボギーをたたいた18番は20ヤードのチップインバーディでリベンジも完了した。
「ベストアマは3度目でうれしいです。2日目と3日目の成績に少しだけ後悔があるけど、風には昨日の後半くらいから対応できるようになりました」
最大瞬間風速19.5m/sの強風が吹いた前日ほどではないが、この日も眼下に瀬戸内海を望むコースは時おり強い風が吹いた。だが、同じ轍は踏まない。しっかり修正しての3アンダー。この日の60台はプロでも4人しかいなかった。
ラウンド後は兵庫・尼崎市の自宅に戻り、2日には大阪から空路、新潟に移動する。6日開幕の「ヨネックスレディス」に出て、その翌週は「宮里藍 サントリーレディス」に出場。そして、17日からは「今年の一番大きな目標です」と話す「日本女子アマ」で日本一のタイトルに挑む。4週連続の試合となるハードな日程。「そうですね。でも、体力的には大丈夫だと思います」。若さあふれる16歳は元気いっぱいだ。
2日のヨネックスのマンデートーナメント(主催者推薦選考会)には、ツアー初出場を目指す中学2年の妹・梨花が出場する。サントリーの予選ラウンドでは妹をキャディに起用。「一緒に試合に出られたらうれしい。サントリーも楽しみです」。
妹も出場する日本女子アマは優勝候補の大本命となる。「プロのツアーと距離はあまり変わらないと思う。攻め方とか考えて、ユーティリティ、ロングアイアン、ミドルアイアンをもうちょっとチャンスにつけられるように調整していきたいです」。強風のなか、しっかり結果を残した4日間。次は昨年予選落ちしたヨネックスでリベンジし、女子アマ制覇へ向けて足場を固めていく。(文・臼杵孝志)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。