頼れるキャディは“地元出身”の女子プロゴルファー 阿久津未来也が初優勝&全英切符の両つかみへ
<~全英への道~ミズノオープン 3日目◇31日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)◇7461ヤード・パー72>
初優勝、そして全英切符の両つかみなるか。阿久津未来也が6バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル12アンダーで単独首位に浮上した。
「並大抵の風ではなかった」と振り返るムービングデーは、コースで風が舞った。それでも、「風が吹いてくれたほうが自分は戦えるかなと思っていた。球も上がらないし、スピンも少ないので、影響を受けにくい。伸ばしあいになるよりは、ガマンのなかで戦える」と自身の強みを生かした。
今季はここまで得意としていたパッティングに苦しんでいたが、先週から替えたL字型のパターやジュニア時代の恩師からのアドバイスにより、この日は25パットにまとめた。「ハマっているんだと思う。クセのあるグリーンだけれど、転がりがいいというのが入る前提。パットに助けられているかな」と自信を取り戻している。
それと同時に、隣には心強い相棒がいる。今大会でキャディを務めるのは、女子プロゴルファーの田辺ひかり。県は違えど、コースから車で30分ほどにある広島県福山市出身。阿久津がキャディを探していたときに、オフのイベントで共演したことをきっかけに、急きょお願いした。
「『私でよかったらやりますよ』と言ってくれた。過去に一緒にラウンドしたという経緯もあって、気分転換を含めてお願いした。ここで100回くらいラウンドしているらしい。グリーンで『ここちょっと速いですよ』とか、聞くと答えてくれるので、そういう面でも助かっているかなと思います」
2016年にプロ転向して、今年でプロ10年目。ファンも多くつく人気実力者ながら、いまだに優勝の経験はない。自身2度目の最終日最終組入りで、またとない好機。さらに、上位3人には7月17日開幕の海外メジャー「全英オープン」(北アイルランド、ロイヤル・ポートラッシュGC)の出場権も与えられる。
メジャーへの欲がないこともないが、まずは“1勝”が欲しい。「この日本ツアーで優勝したいという気持ちのほうが大きい。今回は全英のチケットがついてくるという感じで、全英よりは優勝がしたい」。勝手知ったる頼れるキャディとともに、初優勝と全英切符を手繰り寄せたい。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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