AI 面接ってどうなの? 不安を感じている就活生が多数派に
さまざまな分野でAIの導入が進められている。就職活動の場においても、AI面接官が登場するなど技術の進化は著しいが、実際に就活生は AI 面接をどう受け止めているのだろう。就活情報サイト「就活の教科書」を運営するSynergy Career(大阪市)は、就活生200人(男性66人:女性134人)を対象に、AI面接に関するアンケート調査を実施した。調査期間は5月19日~5月20日。
まず、就活でAI面接を受けたことがあるかどうか聞いたところ、「AI面接を受けたことがある」と回答した人は21.5%と、約5人に1人。AI面接がまだ就活全体に浸透しきっているわけではなさそうだが、「聞いたことがあるが受けたことはない」(43%)を含めると、6割以上の就活生がAI面接を知っていることが分かった。
続いて、AI面接に「不安を感じる」かどうかを聞くと、「とても不安に感じる」「やや不安に感じる」を合わせると、64%の就活生が AI 面接に対して不安を感じていると回答した。反対に、「全く不安ではない」と答えた人はわずか3%にとどまり、 AI 面接に対する安心感が得られるにはまだまだ時間が必要かもしれない。
そして、面接のスタイルについて、「 AI 面接が良い」と答えた人は14%だったのに対し、「人間の面接官が良い」と答えた割合は66.5%となるなど、不安に感じている人が多い分、人との対面の面接を望む就活生が多いようだ。他方、 AI 面接を導入する企業に対しての印象は良くも悪くもないと答えたのは89人で最も多く、「良い印象」と回答した人60人、「悪い印象」と回答した人は51人で答えに偏りはなかった。
AI 面接に対してネガティブな印象を聞くと(複数回答)、「評価基準がわからない」(94人)、「人間味がない」(92人)、「コミュニケーション能力がアピールしにくい」(68人)などの答えが多かった。無機質な印象を受けることが、不安や不信感につながっているのかもしれない。
一方、ポジティブな印象としては、「先進的である」(55%)、「落ち着いて話せる」(54%)、「対人ではないので緊張しない」(53%)、「公平である」(52%)などが挙げられた。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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