夏バテに効果的な食材とは? 人気の「そうめん」はトッピングで栄養を補うことが大事
これからの季節、夏バテしやすく、熱中症の警戒が必要になってくるが、それを克服するための効果的な食材は何か知りたくなるところだ。Nadia(東京)が運営している料理メディア・Nadia(ナディア)はこのほど、「熱中症」や「夏バテ」に関するユーザーアンケートを実施。調査期間は4月28日~5月7日で、Nadiaに登録しているユーザー1302人が回答した。
それによると、昨今夏の暑さが増していると感じる人は97.5%、そのうち熱中症になったことがある人は約3割、夏バテを感じることがある人も約6割に達した。熱中症と夏バテは症状に共通点があるものの、原因は熱中症が主に高温多湿な環境で起こる体温の上昇や脱水によって起きる急性の症状であるのに対し、夏バテは冷房の強い室内と暑い屋外の温度差や栄養の偏り・不足などによる自律神経の乱れによって起きる不調を指す。
それらの症状を踏まえ、Nadia Artistで管理栄養士の柴田真希氏に話を聞くと、熱中症や夏バテ予防で最も重要なのは、日々の生活の中で自然に体のバランスを整えることとしている。何か特別な栄養補助食品に頼るよりも、1日3食、「定食スタイル(主食・主菜・副菜・汁物)」を意識し、特に朝食を欠かさずに食べることが重要なようだ。
重要な栄養素として「ビタミンB₁」を挙げており、これを豊富に含む食材としては、「豚肉」「うなぎ」などがある。併せて「アリシン」という「にんにく」「ニラ」「玉ねぎ」などに多く含まれる成分と一緒に取ると吸収が高まるとか。一方、水分に関しては、「体が乾いている」「のどが渇いた」と思う前に飲むことが大切としている。
さて、アンケートでは、夏バテの時に食べたくなる食材を聞いたところ、TOP3は「そうめん」「トマト」「きゅうり」となったが、そうめんだけでは栄養が不足してしまい、夏バテ解消にはつながらない。そんなときは冷しゃぶ、さらにはアンケートで上位に入ったトマト、きゅうりなどの夏野菜をトッピングした冷やし麺にするのがおススメという。
暑い時は体の火照りをとることが大切だが、冷やしすぎはNG。そこで、きゅうりやなす、トマトなど水分の多い夏野菜を食べると、体を自然とクールダウンすることができるので、これらは暑さに効果的な食材と言えそうだ。
逆に冷房で冷やし過ぎた体には、根菜・ショウガを使ったメニューが効果的。例えばカレーは、スパイスの発汗作用で体温を下げながらも、代謝を促進し、内側から体を温める効果があり、トマトやナス、パプリカなどの夏野菜もたっぷり使えば、栄養も彩りも満点で夏にぴったりのようだ。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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