Z世代で話題の「今日ビジュイイじゃん」「エッホエッホ」って何?界隈別ランキング公開
2025年上半期、Z世代の間で何が流行し、どのような価値観が共有されているのか。WE LABOが発表した「界隈別トレンドランキング」は、Z世代の多様な趣味嗜好やコミュニティの動向を浮き彫りにしたようだ。今回は、新たな動きがあった「モノ・コト部門」「コトバ部門」「インフルエンサー部門」の3部門に焦点を当て、Z世代の実態とその背景を見ていこう。

多様な界隈が生んだバズの正体とは?

WE LABOでは、Z世代を「JK界隈」や「韓国界隈」「地雷界隈」「ダンサー界隈」など計8つの界隈に分類し、「モノ・コト部門」「コトバ部門」など全9部門のトレンドワードを調査。各界隈でのランキングTOP3を発表した。
「モノ・コト部門」では、写真家ハニー・ヒーアのメンフクロウの赤ちゃんの写真に、SNSユーザーが祇園を付けて拡散したのが始まりとなった「エッホエッホ」が、「JK界隈」「二次元オタク界隈」「三次元オタク界隈」「地雷界隈」「ガーリー界隈」の5界隈で1位に。比較文学研究者の投稿や、動画クリエイター・うじたまいの楽曲化によって、TikTokを中心にブームが加速した。
また、元・Sexy Zoneのメンバーによる新体制のオーディションプロジェクト「timelesz project」は昨年から人気に火がつき、新メンバーが決定したことで話題が沸騰。2界隈でランクインをした。同時期に開催されたちゃんみながプロデューサーを務めるガールズオーディション番組「No No Girls」はダンサー界隈で1位に。オーディション番組を通して新たなグループが始動したことが顕著に表れた結果といえそうだ。

一方、「コトバ部門」では、「エッホエッホ」に加え、M!LKの楽曲『イイじゃん』に登場する「今日ビジュイイじゃん」が複数界隈で上位にランクイン。キャッチーなフレーズと共にダンスチャレンジやネタ動画が大量にSNSで投稿され、Z世代の映えや盛れを象徴する言葉として定着しているようだ。
また、オタク用語である「メロい」は二次元・三次元オタク界隈でランクイン。推しに対する表現としてさまざまな界隈で使用されている。特定の趣味や活動、興味を持つ人々が集まるコミュニティを指す「○○界隈」も5界隈でランクインした。韓国界隈でランクインした「スーパージゼルタイム」は、aespa・ジゼルが「Whiplash」のパフォーマンス中に行った振付が話題となり、ファンによって名付けられたワードだ。
これらの言葉やミームは単なる流行語にとどまらず、Z世代にとっては自己表現や仲間とのコミュニケーションツールとなっていると考えられる。TikTokやInstagramを通じて発生した小さな流行が、界隈を超えて一気に拡散される現象は、まさにZ世代の「共感と拡散力」の象徴だといえる。
界隈を超えて愛されるインフルエンサーとは?

「インフルエンサー部門」では、昨年まで主にJK界隈で人気を博していた「一生友子」が、今期は4界隈でランクイン。高校卒業後も親しみやすさと等身大のキャラクターで人気があるようだ。また、元カップルインフルエンサーの「ののち」は、ソロ活動を経て3界隈でランクインし、特に地雷界隈・ギャル界隈で2冠を獲得した。
他にも、二次元オタク界隈では強火オタクインフルエンサー「りおらら」や韓国界隈ではK-POPの振付を可愛く踊るダンス動画で話題となった「Yui」、ダンサー界隈では端正な容姿とギャップのある独自性の高いコンテンツで支持を集める「くや」などがランクイン。
ここで注目すべきは、彼らが単なる有名人ではなく、界隈ごとに異なる文脈の中で支持を集めている点だ。「推しは自分たちの延長線上にある存在でありたい」というZ世代の意識からか、身近でリアルな生活を発信するインフルエンサーが応援される存在となっていることがうかがえる。
3部門を通じて見えてくるのは、Z世代のトレンドがいかに多様で、コミュニティごとに細分化されているということだ。Z世代のリアルは、一括りにできない時代の象徴でもあるだろう。
出典:【WE LABO/【2025年上半期】Z世代が選ぶ!“界隈別”トレンドランキング<8界隈9部門>】
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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