プロ入り後初の“母親参観”で気合「いいところを見せなくちゃ」 地元娘・入谷響が追う同期の背中
<ブリヂストンレディス 3日目◇24日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
飛ばし屋のルーキー入谷響は2日目からボギーなしのラウンドを続けてきたが、最終18番パー4で痛恨のボギー。トータル8アンダーとし、首位と8打差の9位タイで最終日を迎える。優勝争いと同時に100万円の賞金に目を輝かせたドライビングディスタンス賞獲得も黄色信号。地元・愛知で「いいところを見せたい」と最終日の逆襲を誓った。
早くも2度のトップ10入りを果たすなど、大活躍の97期生を代表する一人だが、意外にも今大会2日目が今季30ラウンド目にして初めてのボギーなし。3日目も快調にボギーなしのラウンドが続いていた。「バーディも4つ取れていい流れで来ていたのに最後の最後でやっちゃいました」。18番の2打目はダフって、グリーン手前のバンカーへ。優勝争いを考えると手痛いボギーとなった。
佐久間朱莉とともにトータル16アンダーで首位に並ぶのは同じルーキーで同い年の荒木優奈。「顔を合わせれば、すごいね~って言いますけど、リーダーズボードを見て『うわ~いるわ~』って感じです。上に名前があるだけで悔しいです(笑)」。冗談交じりながらも強いライバル心をのぞかせる。
ここ数試合は疲れから思うようなプレーが出来ていなかったが、今週は自宅通勤でリフレッシュ。「コースまでは車で1時間ぐらい。家だとゆっくりできるのがいいですね」。また、予選落ちした先週は日曜日を移動と休養に充てた。「クラブを握らずに一日ゆっくりしたら疲れの取れ方が違いますね」。長いツアーを乗り切るリズムも学んでいる最中だ。
ドライビングディスタンスは神谷そら(257.70ヤード)に次いで現在ツアー2位(257.07ヤード)。今大会にかけられたドライビングディスタンス賞の有力候補の一人だが、3日目終了時点でその神谷に平均4.667ヤードの差をつけられている。1日2ホール(11、13番)、計6ホールの平均なので合計では28ヤードの差。最終日の2ホールでこれを逆転しなければならない。「普通にやって飛んだらいいんですけど、無理して振って、とんでもないミスだけは絶対にやっちゃいけないんで」。賞金100万円には興味津々だが、あくまでスコアメークが優先。ティショットはこれまで通り8割のスイングを貫くつもりだ。
最終日はアマチュア時代も数えるほどしか観戦に訪れていないという母・綾子さんがプロになって初めて会場に足を運ぶ予定。「バーディを狙えるホールはたくさんあるので、一打でも上に行っていいところを見せなくちゃなと思っています」。猛チャージで初日から首位を走る同期をつかまえに行く。(文・田中宏治)
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