グリーンが砂っぽくて微妙……は勘違い⁉ むしろボールのコロがりを良くしてくれていた!
グリーンに砂があり、パット後のボールにも砂が付着……。こんなとき「コンディションが悪くて残念」みたいな気持ちになるのがゴルファーあるある。しかし、今は砂を入れていないグリーンと球のコロがりや速さに遜色のないケースが多く、年間を通じて良い状態をキープしやすいメリットがあるという。
教えてくれたのは稲治造園工務所に所属するグリーンキーパーの田中さん。同社はスポーツターフ事業を手がけ、ゴルフ場の造成やメンテナンスなどを行っている。オーソルヴェール軽井沢倶楽部もそのひとつ。
「ゴルフ場にもよりますが昔はグリーンの状態が悪くなったときに一度に大量の砂をまくことが多く、直後は重くコロがりも不規則になりがちでした。しかし、今は細かい砂を定期的に薄く入れ、日頃から芝を養生するトップドレッシングが増えています。当ゴルフ場も採用していますが、この場合は小さい砂の粒が芝の隙間を埋め、グリーン面を均一にする効果があります。結果的にコロがりも良くなるわけです。現在は季節や気温、水分量など、状況を鑑みて繰り返しトップドレッシングを行って良い状態の維持に力を入れています」
優れたコンディションのグリーンでプレーできるコースは、まさにゴルファーにとって最良の選択肢だ。
POINT1
こまめに砂を薄くまくことで良いコンディションを作り上げる
砂を薄く入れるトップドレッシングを定期的に繰り返し行うことで、良い状態を維持。適度な砂が速さと均一なコロがりを生み出す。
POINT2
極力ローラーをかけずに仕上げ1日を通して芝をできるだけ均一に保つ
ローラーで固めると時間経過で芝が立ってくるので朝夕で速さに差が出やすい。そこで芝を立てた状態で密度の高い綺麗な面に仕上げている。
POINT3
練習グリーンと18ホールのグリーンが同じ速さやコロがりになるように心がける
芝の刈高などを緻密に調整し、練習グリーンと18ホールのグリーンが、できるだけ同じ状態になることを目標にメンテナンスを行う。
POINT1
距離が短い特別なティーイングエリアを設ける
フロント、レギュラー、バックに加え、さらに距離が短いティーイングエリアも設置。女性やシニアなど飛距離に自信がない人も楽しくラウンドできる。
POINT2
長過ぎるラフやベアグラウンドなどが発生しないように整備
ナイスショットしたボールがラフやベアグランドに落ちることがないように、ゴルフの技量や年齢などにも対応したフェアなコース作りを目指す。
POINT1
バンカーの砂を新しくしてほぐすなど、ハザードのコンディションにも注力
バンカーの砂がカチカチに固まってしまうのを防ぐため、定期的にほぐしたり新しい砂を入れるなど、ハザードの状態にも気を配る。
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