ポイントは“かかと” 3連続予選落ち中の佐藤心結を蘇らせたプロコーチからのアドバイス
<ブリヂストンレディス 初日◇22日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
プロ転向後の2022年からでも3度出場し、うち予選落ちが2度。「中学2年の時から出させていただいてるのに、なかなか成績が出せていない。結果を出すことが一番の恩返しだと思うので、頑張りたい」。ブリヂストンと契約を結ぶ佐藤心結は、ホステス大会で活躍を…という思いを胸に、首位と1打差の5アンダー・4位タイで滑り出した。
10番から出ると、3メートルを決めた15番パー3から3連続バーディ。後半も4つのバーディを奪い、さらに2つ伸ばした。「ショットは良かった」。今週は渡邉彩香や、先週の大会で大逆転勝利をおさめた神谷そららを指導する坂詰和久コーチからのアドバイスが生きている。「アドレス時、つま先重心になりすぎていて、スペースがあまり作れていないと言われました。それでかかと重心にして、しっかりしたアドレスに戻してもらいました」。『打とう、打とう』という前のめりな気持ちが、無意識にフォームを崩していたと分析する。
坂詰コーチとは、正式に契約をかわしているわけではないが、2年ほど前から気にかけてもらい、時折アドバイスをもらっている。「教えてくださることもすごくシンプルで、体の動きもシンプルに伝えてくれる。考えることなくすっと頭に入ります」。この微調整により、ショットがキレ味を取り戻した。
昨年10月の「スタンレーレディスホンダ」であげたツアー初優勝に続く2勝目へ、幸先のいいスタート。直近は3試合連続で予選落ちを喫する苦しい時間を過ごしてきたが、ようやく光が見えた。「きょうもたくさんバーディが取れたけど、明日もしっかり狙って、楽しくプレーできれば。6月、7月に向けて建て直していこうという気持ちでいたので、自信を取り戻せました」。復調の兆しは、ほんのちょっとの変化から。そしてそれが、大きな結果に結びつくかもしれない。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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