【1分で読める】圧巻の演技合戦!「ホ・ジュン~伝説の心医~」人々の記憶に生き続ける名優キム・ジュヒョクの魅力
テレ東では、毎週月曜~金曜 朝8時15分から、韓流プレミア「ホジュン~伝説の心医~」(主演:キム・ジュヒョク、全68話)を放送中!
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物語の舞台は16世紀末、朝鮮王朝時代。厳しい身分制度の下、庶子として生まれたホ・ジュン(キム・ジュヒョク)が、名医ユ・ウィテ(ペク・ユンシク)の下で修行を積み、数々の困難を乗り越え、やがて王の主治医にまで上り詰める波乱万丈の人生を描く歴史エンターテインメントだ。
世界遺産にも登録された朝鮮第一の医書「東医宝鑑」を編さんした実在の名医ホ・ジュンの生涯をドラマティックに映し出す。
脚本は、「ホジュン~宮廷医官への道~」「朱蒙(チュモン)」「オールイン 運命の愛」のチェ・ワンギュ。
韓流時代劇ブームを切り開いた「ホジュン~宮廷医官への道~」から14年…名作の魂を受け継ぎ、自らの手で新たな解釈によるリメイクに挑んだ。
巧みな心理描写はもちろん、権力争いや医療現場の緊迫感、庶民たちのささやかな喜びや痛みまでを繊細に描き、それらが静かに胸に届く。
演出は、「朱蒙(チュモン)」「善徳女王」「階伯(ケベク)」などのヒット作を手がけたキム・グンホン。正確な時代考証と緻密な映像づくりで、歴史ドラマに深い説得力と温かな息遣いを与えている。人々の心の機微や緊張感ある場面を丁寧にすくい上げ、物語に奥行きを生み出している。
【STORY】
軍官の父に憧れて育ったジュンは聡明な少年だったが、身分の低い側室の母から生まれた庶子の自分が望み通りに生きるのは難しいと悟る。
成長後、自暴自棄な生活を送るジュン(キム・ジュヒョク)は密貿易に手を出して捕まり、父の配慮で、遥か南の地・山陰へと逃げることに。
その頃、父が謀反の疑いをかけられて追われた両班の娘・ダヒ(パク・ウンビン)と出会ったジュンは、彼女と生きる決心をして共に旅立つが、途中彼女の身分回復を知らされ、「身分違いの結婚はできない」と、彼女を置いて母と山陰にやってくる。
そこで名医と名高いユ・ウィテ(ペク・ユンシク)の存在を知り、彼に弟子入りを志願。間もなく山陰まで追ってきたダヒと再会し、晴れて結婚したジュンは、妻や母に支えられながら「心医」を目指してまい進する。だが、その道は険しく、様々な苦難に満ちていた…。
名優キム・ジュヒョクが体現したジュンの苦悩と成長…共演者も絶賛する演技力

作品を彩るのは、メインキャストとなる演技巧者4人の熱のこもった演技だ。
物語の核を担うホ・ジュン役、キム・ジュヒョクの存在感は圧巻! 庶子として差別され、社会の片隅で自暴自棄になりながら生きてきたホ・ジュンは、やがて人生を変える出会いを果たす。医師を目指すことで初めて自らの価値を見いだし、迷いや苦悩、怒り、そして弱さと向き合いながら、少しずつ人の痛みに寄り添う強さを手にする。
キム・ジュヒョクは1998年に「カイスト」でデビューし、外交官と市民のラブロマンスを描いた「プラハの恋人」、硬派な武将を熱演した「武神」、そして、遺作となった映画「毒戦 BELIEVER」で狂気あふれる犯罪組織のボス役に挑戦。卓越した演技力が評価されて韓国映画賞を受賞するなど、多彩な作品で主演を務めた名優だ。
2017年に交通事故でこの世を去ったが、その存在感と演技は、今もなお多くの人々の記憶として生き続けている。
悲劇性と情熱、緻密さと力強さを行き来する絶妙な演技に定評があり、現場ではユーモアを忘れない人柄。共演者やスタッフから「頼れる兄貴分」と慕われた。

本作で彼が演じるジュンは、最初こそ苦悩と迷いの中にいるが、やがて強さと優しさを備えた青年に成長。観る者はその一歩一歩に心を重ね、「彼の物語を見届けたい」という気持ちを強く抱く。

ユ・ウィテの養女・イェジン役、パク・ジニのたたずまいにも引き込まれる。医術に真っすぐ向き合い、優しさと芯の強さを兼ね備えるイェジンを、細部に至るまで表情豊かに演じている。
1996年のデビュー後は、「宮女」で宮廷の愛憎劇、「銭の戦争」で金融業界の駆け引き、「ジャイアント」で家族の復讐劇と、幅広い題材の中で強い存在感を発揮してきたパク・ジニ。近年は、歴史大作「太宗イ・バンウォン」で王妃役に挑み、2022年「KBS演技大賞」で最優秀演技賞を受賞。
本作のイェジン役では、医師としての真剣さ、ジュンへの密かな想い、ダヒを気遣う優しさ、養父への尊敬などを丁寧に演じ分け、その姿に惹きつけられる。
プライベートではボランティア活動に熱心で、俳優業の傍ら延世大学校大学院で修士号を取得。卒業論文で俳優のうつ病や自殺衝動について研究するなど、向上心と社会的関心の高さを示している。

ジュンの兄弟子ドジ役、ナムグン・ミンは、父の期待に応えようと必死に努力する一方で、ジュンに対する嫉妬や劣等感に揺れる複雑な人物を表情豊かに演じている。
ナムグン・ミンは、時代劇特有の言い回しや所作に苦戦しながらも、終盤は完全に役を会得。自身は後年「当時は演技が未熟で悔いが残った」と謙遜するが、視聴者や関係者からは高い評価を得ている。
2001年に「バンジージャンプする」でデビューしたナムグン・ミンは、「ドクタープリズナー」では刑務所の闇に挑む医師、「ストーブリーグ」では弱小野球チームの立て直しに奔走するゼネラルマネージャー、「黒い太陽」では孤独と葛藤を抱える潜入捜査官、「恋人」では年の差ロマンスと、どの役でも強烈な印象を残し、見る者を夢中にさせてきた。
韓国で“視聴率男”“演技の神”と呼ばれるのも納得の実力派だ。
2022年には、長年交際してきたモデルのチン・アルムと結婚し、公私ともに充実。現場では誠実かつ熱心な姿勢で共演者から厚い信頼を得ている。
本作で彼が演じるドジは、単なる敵役を超えた複雑さも持ち合わせている。

毅然とした気高さと優しさを併せ持つダヒ役のパク・ウンビンは、父の罪で没落しながらも気高さを保ち続けるダヒを、わずかな表情や所作に細かく感情を散りばめながら演じている。
5歳でデビューしたパク・ウンビンは、子役時代から「太王四神記」や「善徳女王」に出演。成長後は性別を隠して王位を目指す「恋慕」、自閉スペクトラム症を抱えた天才弁護士を演じた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」でトップ女優の座を確立。
日本でファンミーティングを開催すれば、追加公演が完売するほどの人気を誇り、韓国女優として16年ぶりに日本の雑誌「anan」の表紙を飾るなど、その人気は世界的な広がりを見せている。
現場では礼儀正しく気さくで、共演者やスタッフから「癒やし系」と評されるパク・ウンビン。本作で彼女が演じたダヒは、物語の中で輝く確かな存在となっている。
名作が描く、時代を超えた「医師の信念」
そんな4人を中心にした重厚な人間ドラマに加え、医療ドラマとしての緊迫感と感動が見事に織り交ぜられている本作。苦痛を訴える患者に向き合い、庶民の命を救うため、時に宮廷の陰謀に巻き込まれながらも信念を曲げないジュンの姿は、現代の医療ドラマにも通じるヒューマニズムを感じさせる。
ジュンとドジのライバル対決、イェジンやダヒの愛と信頼、師弟の絆、民を救う使命感…それぞれが丹念に描かれ、物語に深い余韻を残す。
優秀であるがゆえ周囲から疎まれることも多いホ・ジュンが、これからいかにして医術を学び、幾多の困難を乗り越え、名医としての技量と“心医”としての心を磨き上げていくのか……その成長と道のりを見守りたい。
(文/斉藤和美)
【第17話】
詐欺を働いていたプサンポと共に捕縛されてしまったジュン。棒叩きの罰を受け釈放されると家にひと月こもった後、ようやく破門された理由を悟り、ウィテに許しを請うが受け入れられない。
そんなジュンにイェジンは、サムジョク大師の下で大風瘡患者を診るよう勧める。悩んだ末にジュンは大師のいる寺を目指して旅立つことを決める。
ダヒの後押しを受けて寺にやって来たジュンは、一心不乱に太鼓を叩く患者の少年を目にする。寺には恩師グァンイクも寄宿していた。最初は面食らうジュンだったが、やがて患者の世話にも慣れていく。
ある夜、太鼓の少年がサムジョク大師を殺そうとして未遂に終わる。グァンイクはジュンに、大師と少年にまつわる驚くべき過去を話し始めた。
記事提供元:テレ東プラス
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