ショートゲームがプロ級に⁉ 激スピンが利く『ウレタンカバーボール』はこれだ!
ウレタンカバーのボールは同じシリーズでも、硬さを変えた複数のモデルが用意されていることが多い。その中でショートゲームにおける使いやすさを重視するならソフトなモデルを選ぶのがオススメだ。どんな利点があるのか、ティーチングプロ資格を持ちながら、大手ゴルフショップの販売員を8年経験した追分浩一に話を聞いた。
「ボール全体のコンプレッションを軟らかく設計したソフトなウレタンカバーボールは、小さな振り幅のアプローチでもフェースにしっかり乗って、強烈なスピンが入ってくれます。ただし、その中でボールの打ち出される高さやスピン量にモデルごとの違いがある。とにかく止めるのか、少しランを入れて足を使うかなど、アプローチで打ちたい球質に合わせて選んでほしいと思います。そこで、ソフトなタイプの5モデルの弾道傾向を細かくチェックして評価しました。ぜひ自分のイメージに合うウレタンカバーボールを見つけて、スコアアップに役立ててください」
具体的な評価項目は、飛距離性能、操作性、アプローチの高さ、アプローチスピン、打感(フルショット)、打感(ショートゲーム)の6点。結果はS+、S、A+、Aの4段階から評価し、ベストバイを決めた。
S+評価でベストバイに選ばれたのは?
■ダンロップ『スリクソン Z-STAR』
アプローチでフェースに乗る感触が強く、低めの飛び出しで強烈なスピンがかかる。フルショット時もスピンがやや多めで、弾道を自在に操作できるタイプ。どのクラブでもソフトな打感が得られることも特徴。
こちらの2種もS+評価だった。
■ブリヂストンゴルフ『TOUR B XS』
フェースに乗る時間が長く、打ち出しが最も低くなるため、スピンが利いて急ブレーキがかかったように止まる。一方で、フルショット時はスピンが少なめに抑えられるので強弾道ボールで飛距離を稼ぎやすい。
■テーラーメイド『TP5』
柔らかい中にも芯を感じる打感で、アプローチでは高くスピンの利いたボールが打ちやすい。ドライバーやアイアンではスピン少なめの強弾道が打ちやすいなど、クラブごとに最適なショットが出やすい設計。
続くS評価は2種。
■キャロウェイ『クロムツアー』
低めの打音でインパクトすると重さがあり、手応えが感じられるので距離感が出しやすい。アプローチの球質はやや低めでスピンが利く。ショット時もスピンがかかるので、弾道を操作したいゴルファーにマッチ。
■ダンロップ『ロイヤルマックスフライ』
アプローチ時の打感の柔らかさはトップクラスで、フワッと上げて高さで止める球が打てる。フルスイングしたときは、ややしっかりめの手応えがある打感で、弾道の打ち分けに特化した性能になっている。
【解説】
追分浩一
おいわけ・こういち/ 1974年生まれ、東京都出身。ティーチングプロ資格を持ちながら、大手ゴルフショップの販売員を8年経験。パターロボを自作するなど、独自の視点でゴルフを研究する。
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