金澤志奈は最終ホールで逆転許す 師匠の前での初Vお預けに「バーディで優勝したかった」
<Sky RKBレディスクラシック 最終日◇18日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
劇的な結末にのみこまれ、優勝まであと一歩届かなかった。金澤志奈は最終ホールまでリードを守っていたが、イーグルを奪った神谷そらに逆転を許し、1打差の2位に終わった。
神谷、小祝さくらと首位に並んで、最終日最終組でプレー。伸ばしあぐねるふたりに対して、金澤は前半3バーディを奪い、2打差でサンデーバックナインに入った。12番を終えて4打リード。だが、神谷が残り4ホールで3連続バーディ+1イーグルを奪う衝撃的なクライマックスで、勝利をさらわれた。
最終ホールは先に神谷が2オンに成功。4メートルのイーグルチャンスにつけているのを見てから、自身の3打目を打った。残り70ヤードから狙ったが、ピン手前6メートルとチャンスにつけきれなかった。
「奥に傾斜していて、奥には行きたくないなという気持ちがあったからああいう結果になってしまった。何が起こるか分からない状態ではあったので、私がバーディを獲って優勝、というようにするのが一番だった」。最終ホールはもちろん、12番以降のパー行進にも悔いが募った。
昨年5月「リゾートトラストレディス」では3日間首位を守り、最終組で優勝を争ったが、「73」とスコアを落として3位に終わった。今回は4バーディ・ボギーなしの「68」をマークし、伸ばしあいを引っ張った。「思ったよりも平常心で自分のプレーに集中できた。スコアを見てみても、いいプレーができたと思う」と成長を感じた部分もある。
尊敬する申ジエ(韓国)も金澤の優勝争いを見守っていた。「きのうからすごくいい目、いい表情をしていた。今年から自分で考えることが多くなった。自分で選択する責任も分かるようになったと思う。きょうは『志奈はどうやってプレーするかな』とも考えながらプレーしていました」と、気にかけてくれた存在だ。
初優勝はまたもお預けになったが、手をかけている実感はある。この経験をバネに、来週の活躍を誓った。(文・笠井あかり)
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