「お上品(笑)」なオデッセイ新パターも即投入 神谷そらは“菜々ちゃん”に続く復活Vへ
<Sky RKBレディスクラシック 2日目◇17日◇福岡雷山ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6489ヤード・パー72>
リーダーボードを駆け上がり、首位を捉えた。6打差24位から出た神谷そらが7バーディ・ボギーなしの「65」。この日のベストスコアで、金澤志奈、小祝さくらに並び、最終日最終組入りを果たした。
距離が6400ヤード台と短く、フェアウェイはかなり絞られている。ほどよくドッグレッグもあり、ラフに突き抜けるのを避けるため、飛ばし屋がドライバーを握ったのは5回だけ。「どのホールも気持ちよく振れない…」というなか、刻んで、グリーンに乗せて、決め切る、という手堅いプレーに徹底した。
飛ばしが生かせない一方、グリーンでは高いパフォーマンスを光らせた。今週、オデッセイからツアーに初登場したばかりの新パター『Ai-ONE GIRAFFE-BEAM JAILBIRDミニ』を即投入。これまで使用していた『Ai-ONE JAILBIRDミニ』の首(ネック)がなが~くなったモデルで、開幕前には「ネックのあるマレットを使いたいと思っていたので“待ってました!”という感じです」と話していた。
実際の試合でも好感触。この日は28パットにまとめた。「ジラフはテストしていたけれど、使っていなかった。ヘッドの形は一緒だったので、2~3球打って“これでいきます”とすんなり替えました。音は硬く聞こえたけれど、打感はそんなには変わらないです。見た目はお上品になりました(笑)」。
ルーキーイヤーだった2023年9月「日本女子プロ選手権 コニカミノルタ杯」でツアー2勝目を飾ってから、勝利が遠い。昨年は左足首、左ヒザのケガにも悩み、メルセデス・ランキング43位でシードを維持することが精一杯だった。体調万全のなかで迎えた今季は、トップ10入り4回と成績を積み上げている。
2週間後の海外メジャー「全米女子オープン」出場を目標にしていたが、4月に行われた日本地区最終予選会を通過することができなかった。それに代わる目標を模索しているなか、その1週間後の「パナソニックオープンレディース」で菅沼菜々が復活優勝。刺激をたっぷり受けた。
「お互いの苦しい時期が重なって、いろいろと話をしていた。菜々ちゃんの優勝は、自分のことのようにうれしかった。『次は自分が』というように、さらに気持ちを奮い立たせるきっかけになって。『3勝目できたらいいな~』と、試合に対する意気込みがより強くなりました」。菅沼の優勝時にはグリーンそばで見守り、真っ先に駆け寄った。今度は自らが主役になる番だ。(文・笠井あかり)
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