運も味方に久常涼がメジャー自己最高位発進 「攻めたところで取れたのは大きい」
<全米プロゴルフ選手権 初日◇15日◇クエイル・ホローC(ノースカロライナ州)◇7626ヤード・パー71>
久常涼は、自身にとって今季のメジャー初戦を3アンダーの好スコアで終えた。耐えた前半を切り抜けた先に待っていた後半のラッシュで、リーダーボードを駆け上がった。
「最初にラッキーなパーでスタート。そこからチャンスも多かったけど、入らなくて」。右ラフからの2打目をバンカーに入れながら、その後7メートル強のパーパットを決め1番のピンチを切り抜けたが、なかなかノッてこないというのが本音。「だいぶイライラしてました」という展開のなか、11番では15メートルから3パットのボギーが来てしまった。
しかし、そこからはモヤが晴れるようなプレーが続いた。右ラフからピン奥4.5メートルにつけた12番パー4で初バーディを奪うと、続く13番パー3でも2.5メートルが決まった。「攻めたところで、しっかりチャンスにつけてバーディが取れたのは大きかった」。15番、そして17番でもスコアを伸ばした。
運も味方した。最初のバーディは、ティショットの落下地点がもう少しズレていたら、木がスタイミーになっていてもおかしくない状況。ただ、「全然(木が飛球線方向に)かかってなくて、それもラッキーでした。ラフで前に転がるだろうなと思ったし、逆にフェアウェイより良かったかもしれない。ラッキーからいい形で終えることができたのは大きいですね」と難を逃れた。
昨年は4月の「マスターズ」でメジャー初出場を果たし、5月の「全米プロ」、7月の「全英オープン」と3つのビッグマッチを戦った。9位タイは、そんな大舞台での自己最高位発進だ。その昨年、メジャーで唯一決勝ラウンド進出を果たし、18位と上々の成績を残したのも、この全米プロ。会場こそ違うが、相性のよさも感じる。
今季はここまでの14試合でトップ10入りが3度。「途中、ドライバーがちょっと曲がっていたので、そこだけ修正できれば」。64.29% (9/14)だったフェアウェイキープ率が上昇すれば、さらなる躍進の雰囲気も漂う。
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