SNSの主役交代? InstagramがXを抜いて2位、DMでの連絡も急増中【東京工科大学調べ】
LINEやX、Instagramなど、幅広い年代で利用されているSNSだが、現在若者の間で新たなSNSの利用が広がりつつあるらしい。2025年度の東京⼯科⼤学新⼊⽣を対象とした調査では、Instagramが10年連続増の8割超、Xを上回り2位となった。その実態とともに、今後注目されるSNSやコミュニケーションツールとしての利用状況も見ていこう。
今の若者の主流はInstagramとTikTok?利用率は男女に差が生まれた

調査方法はMoodleによるオンラインアンケート ※2014年〜2019年は対⾯記⼊⽅式
(「東京工科大学」調べ)
東京工科大学は、2025年4⽉1⽇〜4⽉24⽇までの24日間、2025年度の東京⼯科⼤学新⼊⽣(⼋王⼦キャンパス、蒲⽥キャンパス)男女1,589人を対象にSNSなどコミュニケーションツールの利用状況などに関するアンケート調査を実施。現在利用しているSNSについて聞いたところ、LINEが99.3%と2014年の調査開始以来11年間トップに。そして、Instagramは10年連続増の8割超となり、X(旧Twitter)を上回り初の2位となった。同様に注目したいのが6年連続増のTikTok。InstagramとTikTokが急増している背景には、「視覚的なコンテンツ」「瞬間性のある体験」「共感やつながり」を重視する若者の志向がうかがえる。
AIの進化によって、自分の興味に合った投稿が自動で表示されるようになり、気づけば夢中になって見続けてしまうことも一因だろう。

男女別でも見てみよう。「LINE」「X」「Facebook」は男女差があまりみられなかったが、Instagramは男子75.5%、女子91.6%、TikTokは男子35.4%、女子64.8%、Pinterestは男子11.1%、女子41.0%と女子の割合が高く、Discordは男子57.1%、女子22.8%と男子の割合が高い結果となった。女子は「視覚的で共感を得やすい」SNSを好む傾向があり、ファッションやメイク、日常の共有など感性に訴えるコンテンツに親しみを持っていると言えるだろう。また、男子は「ゲームや趣味の深い交流を目的としたコミュニティ系SNS」を好む傾向が見られ、機能性や実用性、匿名性を重視する傾向がありそうだ。
連絡手段はLINEが11年連続で最多!InstagramのDMも初めて5割を超える利用率に

続いて、コミュニケーションツールについて調査したところ、利用率とともに連絡手段でもLINEが98.3%と11年間トップに。次いでInstagramのDMが51.3%と初めて半数を超えた。Instagramは「見る」「投稿する」だけでなく、「連絡をとる」ための身近なツールとしても使われ始めていることが見て取れる。XのDM利用率は12.6%と3年連続で減少しており、キャリアメールも13.2%にとどまる結果に。若者は、使い勝手や気軽さを重視し、旧来のツールから新しいSNSベースの連絡手段へと完全に移行しつつあると言えそうだ。
近年、若者の間ではBeReal.やPintarestといった新しいSNSが注目を集めており、今後も次々と新たなサービスが登場し、利用スタイルも変化していくと予想される。しかし、その気軽さや利便性の裏には、SNSを悪用して若者を巻き込もうとする大人の存在があることも忘れてはいけない。瞬時に人とつながれる時代だからこそ、その利点が裏目に出る危険性も考え、これまで以上に慎重で意識的な利用が求められそうだ。
出典:【東京工科大学】
記事提供元:スマホライフPLUS
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