練習場では打てるのにコースではダフリ連発 「実は練習場からダフっているんです」
稲見萌寧、吉田優利、西郷真央、池田勇太、市原弘大……。彼らには千葉県のショートコース「北谷津ゴルフガーデン」でジュニア時代を過ごしたという共通点がある。 “ 北谷津育ち”のプロはなんと20名以上。なぜ多くのプロを輩出しているのか。国内男子ツアー1勝、21年のシニアツアー賞金王で、北谷津所属プロの篠崎紀夫にその理由を聞くと、われわれ大人ゴルファーのヒントにもなる上達のエッセンスがあった。
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練習場でナイスショットできるのに、実際のラウンドではダフリを連発するという声をよく耳にします。そういう方は、おそらく練習場で“本当のインパクト”ができていないと思いますね。
練習場のマットは滑りやすいため、手前からヘッドを入れてもソールが滑って当たってくれます。それに、手前からヘッドが入ってインパクトするとスピンが入らず、飛距離も出るので、「ナイスショットだ!」と勘違いしやすいんです。
北谷津ゴルフガーデンのショートコースはマットからティショットを打ちます。そのため、ナイスショットだと思ってもグリーンに止まらないことが頻発。北谷津で練習するジュニアたちは、ダフらない打ち方、スピンが入るインパクトの重要性に気が付くんです。これは大人であっても大切なことですよね。
練習場のマットで“本当のインパクト”を体感したいなら赤道から1.5㎝下までの範囲に刃を入れるよう意識しましょう。正しい位置に刃を入れると、ソリッドな打感、乾いた打音がするはずです。このとき、ボールと地面の間に刃を入れようとするのはダフる元。ヘッドが手前に落ちやすく、ダフリにつながるので赤道から1.5cm下までの範囲を狙いましょう。
■篠崎紀夫
しのざき・のりお/ 1969年生まれ、千葉県出身。高校卒業後にゴルフを始めて北谷津ゴルフガーデンの練習生に。92年にプロテスト合格を果たし、同コース所属プロに。2007年の『ANAオープン』で初勝利。21年はシニアツアーで年間3勝を挙げて賞金王を獲得した。
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