昨年は日本勢最上位も「もっと頑張らないと…」　米2年目の久常涼は“自信”を胸に全米プロへ

＜全米プロゴルフ選手権　事前情報◇14日◇クェイルホローC（米国）◇7626ヤード・パー71＞
 
米国男子ツアーを主戦場とする久常涼が今季自身初のメジャーに出場する。13日（火）は雷雲接近により中断を挟みながらにはなったが、松山英樹、マチュー・パボン（フランス）と9ホールの練習ラウンドを行い、この日は残りの9ホールをプレー。その後、練習場にて調整に励んだ。

舞台となるクェイルホローC（米国）のコースの印象については「難しい。グリーンがすごく硬い。（コースの）距離も長い」と感じている。それでも前日に「久々でした」と松山と回り収穫もあった。「松山さん、このコースのことよく知っていますし、すごくいろいろ教えてもらえてよかったです」と順調に準備を進められている。

今季はこれまで米ツアー14試合に出場し、9度決勝ラウンドに進んだ。「バルスパー選手権」では優勝と3打差の4位タイで終えるなど、3度のトップ10入りを果たしている。「ショットがまあまあ安定してくれている。パッティングはあまり良くないけど、今週（パットが）入ってくれればもっとチャンスはあると思う。あまり気負わずに行きたいですが、そんなに状態は悪くない」と、ゴルフの調子でも気持ちの面でもいい状態で迎えられている。

今年は米ツアー2年目。デビューシーズンに比べて上位で終える試合が増えている要因はコース環境への慣れが大きいという。「対応がうまくいっている部分もあるとは思いますし、ラッキーでいい感じに行っている」。

「バレロ・テキサス・オープン」（4月3～6日）で5位タイに入ったことで、指定期間でのポイントランクで上位になり、昇格大会の「RBCヘリテージ」（4月17～20日）にも出場することができた。「ヘリテージはすごく出たかった。自力で（出場資格を）取れたのはうれしかったですし、自信にもなりました」と、世界最高峰の舞台で自身の成長も感じられている。

昨年大会では決勝ラウンドで「67」を連発して、日本勢最上位の18位タイ。「去年は自分のいいプレーが出せたかなとは思いますけど、それであの順位なので、もっと頑張らないといけない」。米ツアーのレベルの高さを毎週肌で感じているだけに一切慢心はない。そして、メジャーだからと気負うことなく自然体で臨むために、スコアや順位の目標はあえて設定せず、「今週も戦い抜ければ」と大舞台に挑んでいく。