iPhoneの本当の寿命は!? 盲点はiOSやバッテリーではなくアプリやサービスの足切りにあり!
iPhoneのセキュリティアップデートは意外と長く、約10年前に発売されたiPhone 6sでも2025年4月に最新版「iOS 15.8.4」が提供されています。しかし、iPhoneの寿命はそれだけでは語れません。実は、盲点になるのはアプリやサービスの足切りだったりするのです……。
iPhoneは10年前の機種でもセキュリティアップデートが提供されるが……
日本ではiPhoneユーザーが非常に多いのですが、その理由のひとつにセキュリティアップデートの手厚さがあります。
たとえば、2017年9月発売のiPhone 8には2025年4月に最新版の「iOS 16.7.11」が提供されていますし、2015年9月発売のiPhone 6s向けには、最新版の「iOS 15.8.4」が同日に提供されています。

とくにiPhone 6sは約10年前に発売された機種ですが、Appleではこんなに手厚くセキュリティアップデートが提供されるので、本当に長く使えるんですね(新機能追加はなし)。
もちろん、その前にバッテリーを交換することになると思いますが、iPhoneであれば、がんばれば10年ほどは使えるというわけです。
でも、現実にはそこまでiPhoneの寿命は長くありません。実は、その理由は意外なところにあったのです。
「PayPay」や「Yahoo!カーナビ」はiOS 15、「スマートEX」はiOS 16で足切り!
iPhoneは10年くらいiOSのセキュリティアップデートが実施されるので、バッテリーさえ新品に交換すればかなり長く使えるのは事実です。
しかし、iPhoneの本当の寿命がそんなに長いのかと聞かれると、そうとは言い切れません。その理由はメジャーなアプリやサービスの足切りにあります。
たとえば、スマホ決済アプリ最大手の「PayPay」は、2025年7月以降に推奨動作環境がiOS 16.0以上に変更され、iOS 15のiPhoneでは最新版に更新できなくなります。ユーザーは6,800万人(25年3月現在)もいますので、それなりに影響があるでしょう。
●PayPay「PayPayアプリの対応OS変更について」は→こちら

また、下手なカーナビよりも優秀で利用者も多い「Yahoo!カーナビ」は2024年10月現在、iOS 16以上が推奨となっています ※iPadのWi-Fiモデル(GPS非搭載の端末)を除く。
●Yahoo!カーナビ「推奨環境について」は→こちら

さらに厳しいのが東海道・山陽・九州新幹線のネット予約サービス「スマートEX」のアプリ「EXアプリ」が、2025年3月18日のバージョンアップにより、iOS 17以上でなければ利用できなくなりました(旧バージョンは利用不可)。
実際、新幹線での出張が多い筆者の友人はiPhone Xユーザーでしたが、EXアプリが利用できないことがあまりにもストレスで、急遽iPhone 13に買い替えてしまいました。
●スマートEX「【お知らせ】公式スマホアプリ「EXアプリ」アップデートについて」は→こちら

まとめ
いかがでしょうか? iPhoneはセキュリティアップデートが長いので10年は使えるなどと言われることもあります。
確かに、電話やLINE、ネット閲覧さえできればいいということならそのとおりなんですが、現実的には、その前に有力なアプリのバージョンアップにより、足切りされてしまうこともあるんですね。
もし、現在iOS 15や16のiPhoneを利用している人なら、早めにもう少し新しいiPhoneに乗り換える準備をしたほうがいいかもしれません。
なお、自分のiPhoneのiOSバージョンが分からない人は、設定から「一般」→「情報」を開けば確認できます。

※サムネイル画像(Image:Vlad Kagoshima / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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