第1回リシャッフルが実施 “Qスクール組”の山下美夢有、馬場咲希ら5人全員突破
米国女子ツアーは「ブラックデザート選手権」を終え、今季ここまで10試合が開催された。そして同大会終了後には、第1回リシャッフルが行われた。
リシャッフルとは、シーズン開幕時に選手たちに付与された出場優先順位を、シーズン中に入れ替える制度。日本ツアーでも「リランキング」という名称で、シーズン中に2回同様の仕組みが設けられている。序盤に出場機会が限られていた選手がカテゴリーアップのチャンスを得られる一方で、その逆のパターンももちろんある。
リシャッフルの対象となるのは、カテゴリー9以下に属する選手。カテゴリー1『トップ80』やカテゴリー4『ツアー優勝者』などは対象外で、シーズン終了までそのカテゴリーが保証されている。
日本勢は過去最多の13人が参戦。そのうち、リシャッフルの対象となるのは、昨年末のQシリーズ(最終予選会)を突破して出場権を得た吉田優利、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、馬場咲希の5人だ。
大会終了後のCMEグローブ・ポイントランキングで80位以内に入れば、カテゴリー15『最終予選会トップ25』からカテゴリー8「今季トップ80」へと昇格できる。山下はランキング20位、明愛が31位、馬場が57位、千怜が62位、吉田が65位で、5人全員がリシャッフルを突破した。
吉田はルーキーだった昨年、リシャッフルを突破できなかった。今年は「ブラックデザート選手権」で初めて予選落ちを喫したものの「去年よりいい滑り出し。ゴルフの調子も全然悪くない。アメリカでは4日間しっかりスコアを出さないと通用しないので、来週以降も引き続き頑張りたい」と語った。
昨年、下部のエプソン・ツアーを戦った馬場は、ルーキーイヤーで第一関門を突破。「最初のうちに成績を残しておかないと、リシャッフル直前の試合で自分にプレッシャーをかけてしまうと思っていた。最初の2試合をいい形で終えられて、これからにつなげられてよかった」と話した。自身初戦の中国戦「ブルーベイLPGA」では17位、アリゾナで行われた「フォード選手権」は6位と、序盤でしっかりポイントを積み重ねた。
今週開催の「ミズホ・アメリカズオープン」はすでにエントリーが締め切られているため、リシャッフル後の新たな出場優先順位は「マヤコバオープン」(5月22~25日)から適用される。第2回リシャッフルは「AIG女子オープン」(全英)終了後に実施される予定だ。
【第1回リシャッフル後の出場カテゴリー】※カッコ内は出場優先順位
1:トップ80
古江彩佳(6)、西郷真央(9)、笹生優花(19)、畑岡奈紗(30)、渋野日向子(70)、西村優菜(76)、勝みなみ(87)
4:優勝者
竹田麗央(97)
8:今季トップ80
山下美夢有(101)、岩井明愛(103)、馬場咲希(106)、岩井千怜(107)、吉田優利(110)
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