GWの千葉で“飛ばしの祭典”開催? ロングヒッターの好調ルーキーにも注目!【大西翔太のSHOWTIME】
<パナソニックオープンレディース 初日◇2日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6751ヤード・パー72>
国内女子ツアーは、オープンウィークを終え今季第7戦を迎える。メジャー大会を翌週に控えた“前哨戦”は、どのような試合展開になるのか? 青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務める大西翔太氏が、今週も会場から占う。
■伸ばし合い必至のコースコンディション
「スコアが出るセッティングですね」。大西氏は開口一番、そんな展開を予想した。昨年優勝した天本ハルカのスコアは、3日間で19アンダー。2021年の上田桃子は5アンダー、22年の西郷真央、23年の穴井詩が10アンダーだったため、突出した数字にも見えるが、今年もビッグスコアが連発する3日間になると読んでいる。
理由については「フェアウェイが広いし、ラフも短い。OBエリアにもいかないし、グリーンも硬いわけではない」という点を挙げる。「メジャー前のスコアの伸ばし合いになりますね。平均的にバーディが狙えます」。ゴールデンウィークらしい、ド派手な3日間になりそうだ。
懸念点は、天候か。初日は当初の午前8時スタートから午前7時に変更されるなど、荒天が予想される。とはいえ、それも大きく影響するものではなさそう。「長距離ヒッターが有利。飛ばしたもん勝ちです」。それは、前述したフェアウェイの状況が背景にある。
■飛ばし屋ルーキーの2人にも注目
その中で本命のひとりに挙げるのが小祝さくらだ。ドライビングディスタンスはここまで247.42ヤードで13位。パーオン率は74.0741%で1位などのスタッツを見ても、なるほど、うなずける。「飛んでますよね」と、大西氏もそのプレーには目を奪われるほどだ。さらに2戦連続優勝を目指す佐久間朱莉も候補。こちらも飛距離は240.56ヤードの27位と十分で、何よりも「調子がいいです」という部分が見てとれる。
ここに食い込んできそうなのが、飛ばし屋ルーキーたち。まずひとりが4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 」で、プレーオフの末2位になった中村心。細身ながらドライビングディスタンスは251.15ヤード(8位)を誇る。そして現在ドライビングディスタンス258.63ヤードで1位に座る入谷響にも注目。「練習場でもずば抜けて飛んでます」と、その名の通り、迫力ある打球音を今週も響かせている。
これに加え、工藤遥加や藤田さいきといった飛ばしに定評があるベテラン勢も存在感を発揮するのではと予想。「来週の茨城とは真逆の展開になりそうです」。ここでバーディを取る感覚を手に、来週のメジャーに向かう選手が多く見られそうだ。
解説・大西翔太(おおにし・しょうた)/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツへと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。また現在、安田祐香の指導にもあたっている。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす!! 飛距離アップの正解』が発売中。
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