渋野日向子は最終日2ダボで『76』 “後輩”のメジャー制覇に「おめでとうーーー!!!」
<シェブロン選手権 最終日◇27日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
渋野日向子はメジャー今季初戦を44位で終えた。最終日は2バーディ・2ボギー・2ダブルボギーの「76」と落とした一日に。4日間を戦い抜いたことに「最低限」の評価は与えたものの、厳しい表情でコースを後にした。
山下美夢有と同組で31位から出た。出だしをボギー発進としたが、耐えながらも8番パー5で2オンのバーディ。ここから勢いづけていきたいという後半でいきなりつまずいた。
左サイドに池が構える10番では、ティショットを大きく右に曲げて、この日初めてフェアウェイキープを逃した。出すだけとなり、3打目はグリーン奥のラフへ。2メートルに寄せたが入らず、4オン2パットのダブルボギーを喫した。「左を若干警戒してしまって“タイミング悪かったな”とショックだった。ダボにしてしまってよくない」。
12番パー3ではバンカーから寄せきれず、3パットも重なってダブルボギー。14番でもボギーとスコアを落とし続けた。「完璧だった」と振り返る、いまの渋野の武器でもあるロブショットが、最終18番のバーディにつながっても表情は晴れず。「ダボ2つが本当に痛かった。こういう結果になって残念」と4日間の自身ワーストスコアを悔やんだ。
今季はここまで、「HSBC女子世界選手権」の45位が最高位。このメジャー今季初戦は3試合連続予選落ち(マッチプレー含む)で臨んでいた。今大会は初日で出遅れながらも、2日目に“暗闇バーディ”もあって予選を通過。4日間を戦い抜いた。
「最後だけ悔しいなっていう感じ。課題もたくさんできたので、また来週から切り替えて頑張りたい。予選通りたかったところで通りきれたっていうのはよかった。3日目、4日目で伸ばすことができなかったので、上には行けなかった。とりあえずは最低限のクリアはできたけど、やっぱり悔しい」
来週は新規大会「ブラックデザート選手権」(米ユタ州ブラックデザート・リゾートGC)に出場する。「見なきゃいけないところもたくさんある。丁寧に練ランして、練習もやるべきことをやって、いい状態で臨みたいです」。大自然に囲まれることが期待される舞台で、予選通過はもちろん、週末での上位争いを目指していく。
コースを離れたあとも優勝争いの動向をチェック。西郷真央がツアー初優勝をメジャー制覇で飾ると、渋野は「おめでとうーーー!!!」と自身のインスタグラムのストーリーに投稿した。2019年に「AIG全英女子オープン」を制したメジャーチャンピオンも、“後輩”の快挙を祝福。きっと大きな刺激になっているはずだ。(文・笠井あかり)
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