米生涯獲得賞金が“大台突破”、5人POはメジャー最多… 西郷真央、初優勝に関する記録あれこれ
<シェブロン選手権 最終日◇27日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6911ヤード・パー72>
5人によるプレーオフを制し、米ツアー初優勝を海外メジャーで成し遂げた西郷真央。それは記録的な勝利にもなった。
まずツアー初優勝をメジャー大会で挙げたのは、2023年の「全米女子オープン」で勝利したアリセン・コープス(米国)以来、ツアー46人目。実はこれ、日本勢にはゆかりが深い。19年の「全英AIG女子オープン」を制した渋野日向子や、21年の「全米女子オープン」を制した笹生優花も該当する。笹生は当時、日本とフィリピンの二重国籍で、記録上はフィリピン選手の優勝になるが、当時、日本ツアーで戦っていたこともあり印象は鮮烈だ。なお、「シェブロン選手権」でツアー初優勝を挙げたのは西郷が史上8人目。
また、日本勢のメジャー優勝は、樋口久子(1977年全米女子プロ)、渋野(2019年全英AIG女子オープン)、笹生(21年、24年全米女子オープン)、古江彩佳(24年アムンディ・エビアン選手権)に続いて5人目。そして大偉業なのが、この勝利により日本勢が海外女子の5大メジャー大会全制覇を成し遂げたことだろう。
次にツアー全体を見渡すと、西郷は今季のツアーメンバーで、ヤーリミ・ノー(米国)、竹田麗央、イングリッド・リンドブラト(スウェーデン)に続く4人目の初優勝者になった。竹田は、日本で開催された昨年の米ツアー「TOTOジャパンクラシック」を制しているが、それは日本ツアーメンバーとして挙げたもの。そのため、記録上ここに名を連ねている。
驚くのが、お金にまつわる話。今回の優勝で西郷は優勝賞金120万ドル(約1億7000万円)を獲得。これにより、米ツアーでの生涯獲得賞金が300万ドル(約4億2000万円)を突破した。本格参戦以前にもメジャーにスポット参戦しているが、2年目にしてこの額を稼ぎ出しているのは驚きだ。ちなみに、日本ツアーでの4年間で獲得した賞金は、コロナ禍があったものの3億7681万2240円(2試合のみ出場の昨年は除く)。円安という事情もあるが、換算するとすでにそれを越えている。
他にも今回の5人によるプレーオフは、メジャー大会での最多記録。ツアー全体を見ると、これまでに6人のプレーオフは2度あった。また西郷は、ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞翌年にメジャー優勝を果たした4人目の選手にもなった。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。